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アボカドの種 プーさんの鼻


「プーさんの鼻」で、賞に落ちた母親に受話器をちょうだいとねだる息子
「アボカドの種」では、賞をもらう親のことをどう思うのか と考える。

子が乳幼児の頃には、インタビューに来た記者から「父親がいないことについて」非難がましい言葉を向けられたこともよく会ったのだろうと思う。
あちこちに引っ越して、あちこちでそれなりに馴染んで
息子もコミュニケーション能力は高そうだ。
でも「プロフェッショナル」への出演は秒で断ったそうだ。


俵万智さんの子育て短歌は秀逸だと思う。
恋愛についての歌も同様だとは思うのだけれど
私自身が恋愛には腰が引けていることもあって、うまく言えない。
幼児の子育ての歌と恋愛の歌が同じ本の中にあると身構えてしまうのは
「子育て神話」の中にいたからかもしれない。



昔、性教育指導の講演で心に残ったのは
「結局のところ、性教育というのは、自分の異性との関わり方が出てしまう」ということだった。
対等かどうかとか、ちゃんと話し合いができるかとか。
自分の要望が言えるかどうか。

林真理子だったか、昔インタビューに答えて
「少ない恋愛経験をいじくりまわして書いているんです」と言っていて
強い人だなぁ と思ったことを忘れられない。
壊れた経験をいろんな角度から眺めて分析するっていうのは
自分を相対的に客観的に見る力が無ければできないわけで。

今頃になって
自分が精神的に相当弱かったことが思い知らされる。
気合で客観性を持つのではなくて、なんかしまい込んでいたのであった。




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