【ちょっと昔の世界一周】 #40 《楽しい刺激》
イスタンブール発の夜行バスは、闇夜を切り裂き順調に進んでいく。
車内の電気は少し前に消え、乗客のほとんどは眠り始める。
到着予定時間は翌朝、しかも早朝。
そこからのことも考え、私も眠りにつくことにした。
目を閉じようと思ったが、ふと、窓の外の世界に目を奪われた。
バスが走っているのは明かりの少ない道路。
そのおかげで綺麗な星空が広がっている。
よくよく考えると夜中の移動は珍しい。
最初にラオスに向かった時の夜行バス。
その後はフェリー、寝台列車を利用したがそれ以外は基本的