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悩める先生へ2 授業がうまくいかないと感じる時には
まず大前提として、若くて先生をやっていて、悩めるほど向上心を持っているというだけで、国の宝です。 ありがとうございます。悩む人は成長できます。 何十年やっていても全てを周りの責任にして全く成長しない人もいます。悩めるだけで尊いことです。
さて そうは言っても 一生涯悩み続ける人生は辛いものです。少しずつ 1日1つでも学びを積み上げてだんだんと、心豊かな生活を送れるようにしましょう。
今日は授業がうまくいってないと感じる時のポイントです。
授業がうまくいかない原因には多様なものがありますが、その大部分は教師の言葉によって混乱が起こっていることが多いです。
別の言い方をすれば、教師がしゃべりすぎなのに、子供にはそれがほとんど理解される形で入っていないということです。
教師は子供がわかっていない顔をしていると言葉を追加して理解に導こうとします。 喋れば喋るほど理解ができると思っていますが、実際は逆で喋れば喋るほどわからなくなっていきます。
大切なのは 一文を短くすることです。そして一つの文が理解できてから次の文を言うことです。
「教科書の20 ページを開いて、□ 1の文章をノートに写します。」
この指示は長いですか?短いですか?
短いと答えた人もいるかもしれません。 実際 教員になる人は優秀な人が多いので、このぐらいは何の苦もなく理解ができます。
ですが ここにはたくさんの指示が盛り込まれています。
①教科書を出しなさい。
②20ページを開きなさい。
③□1の文章を見つけなさい。
④それをノートに写しなさい。
などです。
今の私なら 例えばこう言います。
「教科書。」「20ページ(黒板にP20とメモ)」「□1の文章、みんなで読みます。さんはい。(6割の子は読め、残りの子も読んでいる間に見つけられる。)」「それをノートに写します。」
上の例はあくまで イメージです。一緒に授業して何ヶ月かによっても違いますし ノート指導が別に加わることもあります。
ただなんとなくは イメージできるのではないでしょうか。
ご自分の日頃の「言葉」を見直す参考にしてみてください。
ここまでお読みいただいて「指示はそれでできるかもしれないが 知識の伝達はそうはいかないだろう」と思われる方もいらっしゃる かもしれません。
その点については、また改めて書きたいと思います。よろしくお願いします。