マガジンのカバー画像

2023年10月マダガスカル

17
マダガスカル旅行の旅エッセイ
運営しているクリエイター

記事一覧

10月20日 キツネザルに会いにゆく

10月20日 キツネザルに会いにゆく

アンタナリボ。晴れ。

キツネザルと触れ合えるというレミューズパークへ向かう。

広場では軍隊が隊列を組み道を封鎖。新聞のようなものが貼られた掲示板の前には人が集まり、ああでもない、こうでもないと言い合っている。大統領選を控えて、機運が高まっている。

アヌシ湖に立ち寄る。ここは街の中心に作られた人工池だという。周囲は4キロくらいはあるかもしれない。池の周りには満開を迎えたジャカランダが紫に彩って

もっとみる
10月19日 アンタナリボへ

10月19日 アンタナリボへ

フィアナランツア。晴れ。

朝起きて、バスターミナルに向かう。7時発のバスに空きがあるというからチケットを購入し、急いでホテルに戻り荷物を取って、バスに乗り込んだ。

首都アンタナリボへ出発。夕方、到着。

中心地まで3キロ歩くことにする。街はホームレスで溢れている。ゴミ山をあさる子どももいる。

1人の少年が何か頂戴と近づいてくる。首を横に振って、歩く速度を早めると、少年はあっさりバイバイと言っ

もっとみる
10月18日 FCE鉄道折り返し

10月18日 FCE鉄道折り返し

サアジーナカSahasinaka。

外が騒がしくなって自然と目が覚める。すっかり雨は止んでいた。まだ5時半。この国はどこも朝が早い。泊めてもらった家を後にして、7時発のFCE鉄道に乗る。今日は2等車。暗い車内に現地の人が乗れるだけ乗ってくる。ニワトリも乗ってくる。

私はボックス席の窓側、進行方向に向かって座る。隣は高校生くらいの女の子とその子のお母さん、向かい側には小学生の少年と青年が2人。通

もっとみる
10月17日 FCE鉄道

10月17日 FCE鉄道

フィアナランツォア。晴れ。

ここから東海岸のマナカラというところまでFCE鉄道という列車が走っている。

1年くらい前、天文館でたらふく酒を飲んで、3時か4時か5時ごろホテルに帰りつき、テレビをつけた。地上波はもちろん終わってて、通販番組にまじってやっていたのが、FCE鉄道を取り上げた番組だった。鉄道や駅、人々の様子が穏やかな音楽と流れ、たまにナレーションが入っていたように思う。それを見て、マダ

もっとみる
10月16日 サザンクロス街道を通る

10月16日 サザンクロス街道を通る

トゥリアラから乗合バスに乗り、フィアナランツォアを目指す。12時間の移動。今日も晴れ。

1番前の席に座る。広々と席が使えて快適だが、事故したら死ぬ。これまでも路肩に事故した車や炎上していた車を見かけたから、事故も珍しい事じゃないようで、心配しつつ乗る。隣のおじさんは、ブラウニーショコラに瓜二つの美味しそうな肌をしている。

この道は、ガイドブックによるとサザンクロス街道といわれ、景色が綺麗な事で

もっとみる
10月15日 トゥリアラ到着

10月15日 トゥリアラ到着

Nautilusチェックアウトの日。今日も晴れ。

ゆっくり起きて、海を見ながら読書してナタリーに丁寧にサヨナラを言って、イファティを後にする。乗合バスを使って南に25キロ先のトゥリアラに向かう。この辺りまでくると道は舗装されてだいぶ良くなった。窓から吹き込む風が気持ちいい。

バスがだんだん街に近づいてゆく。トゥリアラはATMなどもある大きな街だよとフレッドが言っていたとおり、立派な家がちらほら

もっとみる
10月14日 スキューバダイビング

10月14日 スキューバダイビング

イファティ3日目。快晴。

ここの宿のオーナーはフランス人のナタリーという人。歳は多分60歳から70歳。ひょっとしたらもっといってるかもしれない。金と黒の混じったちぢれ髪を後ろで一つに束ねている。この日はサンダルに短いパンツ、真っ白の丈の長いシャツを着て、サングラスを頭にかけていた。彼女は1日2回はプールに入り、プールからあがればタバコを深く吸う。お洒落で年相応に皺もたるみもあるけど、熟成させた白

もっとみる
10月13日 何もしない1日

10月13日 何もしない1日

朝日に起こされ、午前中は本を読み、午後はエッセイを書く。毎食と食間にビールを飲む。

読んだ本は、町田その子さんの52ヘルツのクジラたち。声にならない声を52ヘルツのクジラで表すのは上手いなぁ。キナコちゃんのリアクションが昭和っぽくてこっちまで恥ずかしくなるなぁ。最近読む小説LGBTQの人がよくよく登場するなぁ。最後すっきりしすぎてるなぁ。なんて言ってるうちに一気に読み終わった。

昨日見たような

もっとみる
10月12日 素敵なお昼寝

10月12日 素敵なお昼寝

朝6時。晴れ。
ドンドンドンと扉が鳴って、その音に起こされる。扉を開けるとセタさんが笑って立ってた。どうやら私を起こすために早くやってきてくれたようだ。セタさんは、チェックアウトして宿を後にする私を見えなくなるまで見送ってくれた。フレッドはいなかった。

トゥリアラに向かうバスに乗り、途中のイファティで降りた。この辺りは世界有数のダイビングスポットとのことで、翡翠色の海と真っ白い海岸に沿って数キロ

もっとみる
10月11日 フレッドとセタさんと

10月11日 フレッドとセタさんと

ムルンベで朝を迎える。今日も晴れ。

ここも海辺の田舎町。海岸に沿ってずっと民家が並び、広い道を挟んでまた民家が並び、また広い道を挟んで民家が並ぶ。道は浜の砂で車は滅多に通らない。家はトタンの家ばかりで、二階建ての家などは1つもない。たまにコンクリートの家があるが崩れている。すきまだらけ。

泊まっている宿はHotel Le Palétuvierというなんと読むか分からない宿。1泊2000円。旅行

もっとみる
10月10日 ムルンベ到着

10月10日 ムルンベ到着

マンジャ朝6時半。快晴。一緒に泊まった仲間に起こされる。

7時にムルンベへ向かうバスが出るのだと言う。5分で支度して向い、バスに乗る。

今回はちゃんとした20人乗りのバス。まだ誰も乗っておらず、一列目の窓際を取る。出発前になるとドンドン人が乗ってくる。シートを無理やり越えて後ろへ後ろへと入っていく。私の隣にも乗ってくる。私は嫌な顔をして必死に自分のスペースを確保しようとする。30数人乗ったとこ

もっとみる
10月9日 マンジャへ向かう

10月9日 マンジャへ向かう

朝8時、滞在していたホテルをチェックアウトしてバス乗り場へ向かう。

ここムルンダバから直線距離で南に200kmのところにムルンベという町があり、そこで多様なバオバブを見れるのだという。

ガイドブックなどにはムルンベへの交通手段は乗っておらず、現地の人に聞いたら、乗合タクシーでマンジャというとこまで行き、そこからムルンベにいけるとのことだった。乗合タクシーは朝9時に出発するという。

9時前にバ

もっとみる
10月8日 大したことないポーチをなくす

10月8日 大したことないポーチをなくす

ムルンダバ2日目

午前中、次の街へ行く方法を調べる。

午後は再びバオバブ並木へ。散策しながら写真を撮っていたら、カバンに入っているはずのポーチがないことに気がつく。ここにくる途中に立ち寄った村で、子どもたちにもみくちゃにされながら写真を撮った。そこで落としたかもしれない。

ポーチの中には、
日焼け止め、リップクリーム、髪の毛のワックス、酔っ払って充血した目も一瞬で真っ白くなる目薬、栄養不足を

もっとみる