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10月16日 サザンクロス街道を通る

トゥリアラから乗合バスに乗り、フィアナランツォアを目指す。12時間の移動。今日も晴れ。

1番前の席に座る。広々と席が使えて快適だが、事故したら死ぬ。これまでも路肩に事故した車や炎上していた車を見かけたから、事故も珍しい事じゃないようで、心配しつつ乗る。隣のおじさんは、ブラウニーショコラに瓜二つの美味しそうな肌をしている。

この道は、ガイドブックによるとサザンクロス街道といわれ、景色が綺麗な事で有名なのだそう。確かに、何もない乾いた大地が延々と遠くまで続き、時に倒れてきそうなほど大きな岩山があったりする。ほとんど寝て過ごしたから、もっとすごい景色があったかもしれない。赤茶色のマダガスカルの大地に盛りを迎えたジャカランダの紫の花がやけに生えていた。

夜7時、フィアナランツォア到着。ここも真っ暗の中を人が蠢いている。優しい町か怖い町かわからぬまま、怪しいか怪しくないかもわからない宿に入る。

荷物を置いて、晩御飯を食べにいく。小さいが明るいレストランPetite Bouffeという店に入る。入ってすぐの食品が冷やしてあるショーケースに、「glace グラス」と書かれた白いカップ入りのものがあった。試しに買ってみる3000アリアリ 100円。ひと口食べて、その美味しさに時間が止まるほど衝撃を受ける。食べた事ないバニラのアイスクリーム。日本に売ってる高級アイスとは方向性が違えど、こちらの方が遥かに好き。バニラの美味しさかもしれない。そういえばバニラはマダガスカルの特産品ということを思い出した。どこにいっても、こんなに美味しいバニラアイスが食べられるのだろうか。食後に2つ目食べようかた迷ったが我慢した。

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