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What Starts Here Changes the World

連続ジョギングチャレンジは今朝で1644日目。ジョギングと言ってもキロ4分で飛ばすわけでもなく、1時間たっぷり汗をかくわけでもない、老人徘徊にちかい(笑)緩いペースなので、実際のところ、走ることそのものは大したことはないです。「すごい!」と言われるたびに、「いや、大したことないよ・・」と答えるのは、本当にすごくないジョギングだからです。
ただ「すごくない『自分』を変えたい」という思いだけは昔も今も、特に柄にもなく偉そうな名刺を持つことになって以降は、より強く思うようになっています。責任の重さと比べた時の我が身の無力感がその原動力かもしれない。

変わりたいという想い、でもなかなか変われないもどかしさ。私が「一日ほんの少しでも走り始めてみよう」と、約4年半前に思い立ったきっかけの一つになったのが、Steve Jobsの2005年スタンフォード大卒業式の「Stay hungry, Stay foolish」と並ぶ名スピーチとして有名な、米海軍特殊部隊SEALsの教え〜2014年ウィリアム・マクレイブン司令官(当時)によるテキサス大卒業式でのスピーチ
University of Texas at Austin 2014 Commencement Address - Admiral William H. McRaven
「世界を変えたければ、毎朝のベッドメイキングから始めよ」という言葉でした。

“If you make your bed every morning, you will have accomplished the first task of the day. It will give you a small sense of pride, and it will encourage you to do another task. And another and another..”
「もし朝のメッドメイキングができたのなら、その日初めてのタスクを完遂したということ。あなたは小さな達成感を感じ、そのことがまた次のタスク、そしてさらに次のタスクに挑戦する気持ちをもたらす・・」

この後もマクレイブン司令官のストイックな「世界を変えたいあなたへの10のメッセージ」が続きます。たしか「世界を変えたいなら、サメに怯むな。やつの鼻柱をパンチしろ!」というものも含まれるので、10個全て真似するのは自分には無理だと思います(笑)。

でもベッドメイキングといえど、流石にSEALs訓練生のように、シーツに皺一つないような完璧なものを自らに貸しては、「言い訳の神(パルック神)」を内包する自分では続かないだろう。だから自らのエクストラルール、チャレンジのハードルを徹底的に下げてみようと思うに至りました。曰く、「1kmチャレンジ」。ランニングと言ってもわずか1km。早歩きで10分あれば終わる距離でいい。距離が大切なのでなく、毎日やる、ということが大切なんだと。

更に寝るときにランシャツ、ランパンを着て寝れば、起きて着替えるのが面倒という言い訳を言わずに済む。ワラーチなら角2号の封筒に入るから、どの旅先にも持っていける。もしそれすら忘れても裸足で走れるスキルがある・・・。Apple Watchをつけて眠れば、静かに、そして確実に365日1日も休まず同じ時間に手首に振動を与えて起こしてくれる。とにかく「言い訳する自分」を先回りし、言い訳の理由を徹底的に潰しました。

始めてみれば少しずつ距離が伸び、気づくと最低3〜4マイルは走り、更に平地では飽き足らずに急坂が入るコースで獲得標高をできるだけ高くしたり、ワクチン副作用で38.5℃の熱が出た朝もぼーっとした頭で5km走ったりと(笑)中身は変遷してきていますが、気持ちは4年半前の「1kmチャレンジ」から変わっていません。

つまり、「変わりたい」という気持ちを持つ自分、でもマクレイブン司令官やSEALs訓練生のようにストイックでない自分ができることは、行動するハードルを徹底的に下げ、「それって挑戦って言える?」と指摘されるくらいのところからでも、「毎日のベッドメイキングをしてみること」でした。
世の中は一気には変わらない。そして、自分自身もそんなに一気には変えられない。でも「変わりたい」と想う気持ちがあるのなら、ほんの小さな毎朝のベッドメイキングから始めてみればいい。徹底的にハードルを下げて。それが私の学びです。

ちなみに私、リアルのベッドメイキングチャレンジも1ヶ月前から始めました。えっ?というハードルの下げ方をしたのですが、その話はまた気が向いたらいずれ(笑)。

「What Starts Here Changes the World」.

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