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【詞】街


嫌なことは夜の雨の向こう
車道も人もぽつりぽつり
きっと魚は飛行船 嶺の上の夢を見る


砂のようなマドロミを飲み干す月が
いつもより早く通り過ぎる 星や雲のあいだを


街は街でそのままで どこまでも循環している
翡翠色の夜景のあらゆるを回す


鳩時計が飛び出すと そう思うと
ベッドから0時の底に落ちていくよう


嫌なことは夜の雨の向こう
車道も人もぽつりぽつり
きっとイルカの潜水は 月の中の海にいる


想像上の友達が 星や雲のあいだを
跳ねては通り過ぎる 跳ねてはどこまでも行く




久しぶりの詞の新作です

0時以降の街のゆめうつつな感じを文章にしてみました

童話などでキャラクターが空を飛んで冒険するシーンがあるので、
"想像上の友達が 〜" の部分はそれをイメージしました



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