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呼ぶ声
最近、廃墟の空撮映像をYouTubeで見たのですが、不思議な気持ちになりました
窓ガラスも割れて、廊下もぐちゃぐちゃになっていますが、それでも利用されていた当時の面影が残っているのです
宿泊部屋には、畳が残ったままですし、カーテンも付けてあるままです
窓もないので、直接カーテンに風が当たり、そしてカーテンは、室内に風を通す役割を人知れず今も行っているのです
自然と一体になりつつある廃墟たちは、誰かが戻ってくるのをずっと待ち続けているんじゃないか? と想像しました
そうした想像を膨らませた後、過去のノートを見たくなって引っ張りだしました
ノートもずっと同じ状態を保っているようで、少しずつ変わっていきます
紙の色が褪せていったり、貼ったセロハンが変色していたり、走り書きすぎて何を書いていたのか分からない文章もありました
そして、消しゴムで消した跡や、落書きもあり、同じノートに繰り返し書き続けては、「これ良いかも!」と盛り上がっていた、昔の創作の思い出が詰まっていて、
「こんなことあったな」と読み返してくれるのを、そこで待っているような気がするのです