【詞】夜の魚(仮)
あなたのこと、街のなかで、
ひと際きらめいてみえる。
辺りはマリンブルーの造形で
そこに入り込む魚になったの。
月夜のしずく、それを餌にして、
なにもかも枯れ果てるまで
どこまでも延々と、
泳ぎだす真似、夜の魚だよ
現実的な夢想と、夢想的な現実の間を
漕ぎだした自分たち
夜景の向うを目指して
めくるめくオールを漕いで、
無口な渦を抜けたその先に
何が待ち受けているのだろう。
もうすぐ朝と隣り合わせ
月夜は微細に水面を照らす。
もうすこし旅を続けたい
そうあなたは言う、26時頃
帆をひろげて、風に沸いた
若々しさを言葉にしてみたい
夜の向うも僕は変わらず
あなたもきっと変わらないのだろう。
夜もすき。魚もすきです。
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