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日本人の英語力が伸びない理由
こんにちは、ラン丸(@sign45917948)です。
今回は、英語力がの伸びない理由について考察していきます。
はじめに
日本人の英語力が伸びない理由は2つあると考えられます。
英語力の指標に使われるTOEIC(R)平均スコアの推移を見ると、多少の変化はありますが、十数年に渡ってほとんど伸びていません。
2018年の国際比較では88カ国中49位と、極めて低い数字が出ています。
もうひとつは、英語を勉強しているという安心感”はあっても、英語力が伸びた実感がないという点です。
学習とエンタメのニーズが混在している
英語学習サービスの市場が2300億円程度あります。
このなかには2つのニーズが混在しています。
それは、「英語力を上げたい」という切実なニーズと、「英語を楽しみたい」というエンタメからくるニーズ。
それにもかかわらず、これまでは「英語=英会話スクール」という思い込みが定着し、選択肢がひとつしかありませんでした。
英会話スクールで外国人の先生と話すのは、単純に楽しいと思います。
私も、前職で宿泊施設のチェックイン業務をしていましたが、簡単な英語でも楽しく会話することはできていたと思います。
つまり、エンタメとしては楽しめます。
でもそれは、楽しく会話ができるひとときを過ごすツールとして使われます。
このように「勉強したいニーズ」と「エンタメのニーズ」の2つがあるのに、前者を満たすための選択肢はほとんどないため、本気で英語力を伸ばしたいと思っている人でも、とりあえず英会話スクールに行ってしまう。
実は、そういう状況が続いていた市場です。
従来型の英会話スクールに対して、少し厳しすぎる表現かもしれませんが、冷静に考えれば、一週間に1~2回、1時間英語を話すだけで、上達するはずがないのです。
スポーツにしても語学にしろ、本気で上達したいなら練習をするしかないです。でも、週に一回スクールに通っているという「安心感」からか、練習するモチベーションが生まれない。
そのようなケースは安易に想像できます。
英会話レッスンは、スポーツに例えるなら練習試合です。
練習試合だけに出ていて、上手くなるはずがありません。
練習試合のほかに、自分でひたすら練習をしないと成果は出づらいです。
だから本気で結果を出したい人は、「英語=英会話レッスン」という幻想を捨てるべきだと思います。
ゴルフや草野球も、週末に1度だけ、数時間練習するだけで、上達するわけがないですよね。
うまくなる人は、自発的に平日にも勝手に練習するようになります。
自分で練習をできるように、その人に合わせたスケジュールや学習内容を管理することが大切になってきます。
「英語力」の解像度を上げるには
「英語力を上げる」と言っても、「英語力」という言葉は解像度が低いです。
例えば、リスニングができないときに、音は聞こえているのに音声知覚ができていないのか、単語は頭で浮かんでも意味が理解できていないのかによって、やるべき学習内容は変わってきます。
会社の経営でも同じで、利益を上げたいときにやるべきことは会社によって全然違いますよね。
プロダクト開発に力を入れるべき会社と、営業を頑張ったほうがいい会社では、目標設定も変わってきます。
営業を頑張るにしても、売上は客数と単価、コストにも原価と販管費があって、それぞれを細かく分析しないとやるべきことは見えてきません。
こうしてコストを販管費と原価に切り分けていくように、リスニングでは2つ、スピーキングを3つの要素に切り分けて、どこが課題なのかを見極めてから適切なプログラムを作るとわかりやすくなります。
「英語力を上げるために頑張る」という言葉は、企業の経営者が「利益を上げたいから営業を頑張ろう」とだけ言っているのと同じくらい、意味がない状態です。
よくあるのは、「TOEIC(R)の点数を上げたい」という目標を立てる人が、じつは「TOEIC(R)なんか、本当に意味があるかわからない」と思っているパターン。
心に刺さっていない目標だと、やる気が続きません。
モチベーションは2つのパターンに分けられます。
実際に仕事で困っていて改善の必要に駆られている「ペイン」か、将来は海外赴任をしたいといった希望を持つ「ホープ」です。
例えば、ペインは昇進や配置転換で、外国人とのミーティングなどが定期的に入るようになった人です。
週1回のケビンとのミーティングでいつも嫌な顔をされてしまうから、英会話のスキルを高めたい。
では、3カ月後にはミーティングで嫌な顔をされない程度の会話をできるようになるにはどうしたらいいのか。
これなら心の底から思っている本音なので、自習も続きやすいです。
また、ホープの例をあげるなら、将来は海外赴任を目指す人が、そのポジションに必要なTOEIC(R)のスコアを目指す。
もしくは、働いている業界の海外売上比率が上がっていて、将来的には海外に行けないと使い物にならないとか。ペインのほうがモチベーションを保ちやすい傾向はあります。
学習内容で重要なポイント
誰かに言われたことを、ただやる。これは絶対に避けるべきで、自分がどれだけ学習内容に納得しているかが重要です。
なんとなくスクールに通って、言われたとおりに単語を覚える。
これを続けていると、どこかのタイミングで「あれ、本当に意味があるのかな?」と疑念が生まれてきます。
そうすると、他のテキストや学習方法が山のようにあるので目移りすします。
いま、自分がなぜこの学習をしていて、どんな未来が待っているのかを明確に落とし込まないといけません。
そのためには、まずは現実を理解することです。
人によって課題は違うので、それを見極めることが大切です。
さらに、その人の実力に合わせて3カ月後にギリギリ達成可能な目標を設定し、必要なトレーニング方法を逆算する。
これによってゴールにもプロセスにも納得できるようにします。
例えば、リスニングができない場合、原因は3つに分類できます。
1、単語や文法の知識が不足している。
2、聞こえた音を判別する処理速度が遅い。
3、単語の意味を理解するスピードが遅い。
リスニングができない場合は、このどこかのステップが欠けていることになります。
どこが欠けているかを理解し、それに沿ってトレーニングを変える必要があります。
例えば、筋トレでも、どの部分を鍛えるのかに基づいて適切なトレーニングをしなければ、効果は上がらないのと同じです。
1日3時間を捻出する方法
1日3時間と聞くと、フルタイムで働くビジネスパーソンにとっては不可能な数字にも見えます。
この時間を捻出する方法についてお教えしていきます。
真のゼロベースでスケジュールを決めることです。
カレンダーに予定を入れるとき、ほとんどの人は先に仕事の時間を入れて、それ以外のどこで勉強しようかと考えますよね。
でも、その方法はいったん忘れてください。
白紙のスケジュールに、まずは勉強に必要な時間を入れます。
その後に仕事を入れれば、勉強の時間は絶対に確保できるようになります。
ある経営者の方は、朝の時間を英語学習でブロックし、仕事を入れないようにしています。
3カ月と決めることで、その期間の仕事量を上司や同僚に相談する手もありますよね。
この時間配分は、人それぞれだと思います。
大切なのは、予定一つひとつの優先順位を明確にしていくことです。
3カ月、毎日3時間勉強するには、何か犠牲を払うことも多いでしょう。
でも、その後の人生をパワーアップした状態で過ごせるのですから、長期的なメリットは大きいです。
それを理解して本気になれば、英語学習にも、仕事と同程度のプライオリティを置くことが可能です。
その上でタイムマネジメントを見直すと、英語学習より優先順位の低い予定は意外とあります。
それをしっかりと順位づけして、緊急度の高い予定が入ったときにどれを削るかまで決めておきましょう。
飲み会はその典型です。
例えば、子どもが熱を出したときに「飲み会があるから帰れない」とはならないと考えたらわかりやすいですね。
英語に限らず、何かをやり遂げる時には、まずその優先順位を一番にしましょう。
そして、そこから仕事の予定も含めて、イチからスケジュールを立ててみる。
そうすれば、一日3時間を捻出することは決して不可能ではないです。
まとめ
英語に限らず、3カ月間何かを本気でやり遂げるという経験を持つと、驚くほどものの考え方や行動が変わります。
仕事の優先順位の付け方もうまくなりますし、ムダな時間を使うことがなくなるでしょう。
そして、一度何かに熱中した経験を持つと、また新たなことに挑戦したくなります。
英語なのか、プログラミングなのかわかりませんが、きっとさらなる挑戦をしたくなるはずです。
自分を変えるためにも、まずは3カ月間、何かに本気で取り組んでみてください。
3カ月後、あなたの人生は劇的に変わっているはずです。
今回は、以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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