【お金の話】【#noteの書き方】有料記事の適正価格を考えてみた
以前拙記事でも取り上げた通り、noteは単なるSNSではなく、「クリエイターが収益を挙げる場」という理念があります。
でも、有料記事の価格はどのようにつけたらよいのかが、分からない。
一般論では
自由主義経済では、売り手が自由に値段をつけることができます。
その値段で売れるかどうかは需給バランスで決まるので、その値段で買いたい人が現れれば売れるし、現れなければ売れない。
その値段で売り手のビジネスが継続するのであれば、それが結果的に適正価格であったと判断できます。
しかし、現実には必ずしも結果が出るまで待てるわけではないので、短期間で適正価格を見つけないと、ビジネスが継続しません。
そのようにして実践された既存ビジネスの方式をいくつか考察して、note記事の最適な価格を考えてみたいと思います。
原価を積み上げる方式
売り手が、「この価格ならビジネスが継続できる」と判断して決めるケースですね。
商品1個あたりの利益は確定なので、生産計画や損益分岐点が見積もれる点が魅力なのだと思います。
ただし、需要が強い場合は、「もっと値段が高くても売れるのに、安売りしてしまう」ことによる損失があるとも言えます。
安売りセールを開く方式
残念ながら供給した数量が売りさばけなかった場合は、需要が弱くて適正価格も下がっているということです。
安売りすることによる損失を在庫管理コストの削減で補うのが目的のため、徐々に価格を下げるより、一気に数十%下げる在庫一掃セールを開くのが定番のようです。
加えて「この値段で買えるのはこの期間だけ」「売り切れたら終わり」と、お買い得感を演出することで、顧客の背中を押す効果もあると考えられます。
販促費を負担する方式
需要が弱い場合は、一時的なお試し価格や初回限定価格で提供するのも定番です。
安売りすることによる損失を、販促費を負担してリピーターを獲得することで補うと考えるのですね。
販促費ですから、低価格で提供することと引き換えに、商品の感想をアンケートで答えてもらったり、それをSNSで発信してもらったり、という条件を付けることもあります。
noteのSNSプロモーション機能などは、まさにその具体策ですね。
価格を変化させて需給を均衡させる方式
オークション(競売)や、株式や通貨などのオープン市場での売買などは、広い意味でこの方式での運用だと思います。
オークションでは、売り手はもちろん最終入札価格が分からないし、買い手も競合がどこまで競ってくるか分からない。
特に売り物が1個しかない場合は、次にいつ同種の売り物が出るか分からないので。
ただし、在庫が潤沢にある場合は、適正価格に落ち着くのではないか。株式や通貨もオープンな市場で、流通量が大きいですし。
ある価格で「売り物の個数<購入希望者数」ならまだ安いので、少しづつ価格を上げて、「売り物の個数≧購入希望者数」となったところが適正価格になる。
という、アルゴリズムに従う方式です。
noteの記事には在庫の概念はありませんが、価格を動かすというアイデアは生かせると思いました。
アルゴリズムで価格が変動する方式
そこで、以下のようなアルゴリズムで価格が変動する方式のアイデアを考案しました。
(すでに類似のアイデアで運用されている方がいたら、申し訳ございません。パクるつもりはなく、知らずにかぶりました。)
有料記事の公開時、最低価格(100円)からスタートする
現在の価格でA人に売れたら、B日後にC円上げる(と、無料の部分で宣言しておく)
A,B,Cは売れるペースを見て売り手が調整する
筆者の場合は当面、「A=5、B=30、C=50」で運用したいと思います。(実際に、いくつかの有料記事は100円にセットしました。)
この方式は、
最終的には適正価格まで上がるので、安売りすることの損失は抑えられる
ただし適正価格に達するまでに売れた分は損失だが、販促費(とか、適正価格を見つけるためのコスト)を負担したと思えばよい。
今の価格で買えるのはあとxx日だけ、というお買い得感を演出する効果もある(?)
ということで、オークション方式と販促費負担方式と安売りセール方式のいいところ取りができるのではないかと思います。
(注)ただしこの方式でうまくいくかどうかは保証しかねます。結果は各自の責任でお願いいたします!