たったの35ページ
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田中泰延さんの著「読みたいことを、書けばいい。」を読んで書いてはいられなくなり、今パソコンをいそいそと開いています。正直な話、私はこの本をまだ35ページしか読んでいない。それでも何か書きたいという衝動に走るほどに面白い本だということ、何よりも私が大事に思ってきたことが書いてあって嬉しかったのでnoteを書くことにした。
私は以前、会社のブログ記事を担当したことがある。ちなみに私自身はただの事務職だ。少し文章を書くのが好きなだけのOLである。
そんな私が自身の部署について書いてほしいという依頼をもらったので書いてみたが、すごく難しかった。そして、書きながら思った。こんなもん読みたくないと。
私は広報担当者との1回目の打ち合わせの時に「自分が面白いと思うモノしか書きたくない」と駄々をこねていた。
なぜ駄々をこねたのかというと、会社がそこそこ名が知れていて面倒なことにブランドを失うような発言は出来ない雰囲気だったからだ。一応、すでに投稿してある記事をいくつか読んでみたものの私はつまらないという感想しかなかった。ただの平社員がこんなことを言って本当に申し訳ないけれど、まじでつまらなかった。読みたいと思うタイトルすらなかった。
だからこそ、そんな駄々をこねてみたが現実は甘くなかった。最初の出だしすら思い浮かばなかった。何を書いても面白くなくて書いててつまらなかった。
2回目の打ち合わせで私は「自分が読みたいと思うようなものが書けない」とボヤいた。そうすると担当がこういう感じでやってみてはどうかとアイデアをくれた。その瞬間、やる気が出た。あ、これだなと思った。
私はなるべく文章を少なくし、写真をたくさん使った。難しい言葉も使わなかったし、おそらく会社的にスレスレの言葉を書いてみたりした(一部は修正されていた)。私が書いて読んで楽しいと思う記事しか書きたくなかった。それからはいつの間にか出来上がって、記事が上がっていた。あっという間だった。そして、翌月に「先月の記事、月間PV数が一番だった」と報告があった。ちなみに記事が投稿された日は25日だった。給料日だったから覚えている。1週間近くで他の記事のPV数を抜いたのだ。その時、確信した。「自分が面白いと思うモノしか書きたくない」「自分が読みたいと思うようなものが書けない」この感覚は間違っていなかったと。
田中さんもこの論だった。嬉しかった。そして、面白かった。まだ35ページしか読んでないけど。
noteでもいくつか記事を投稿しているが、特に読まれているのは「あなたがメンヘラに好かれる理由」という記事だ。これは友人と話していたら書きたくなって時間を忘れて夜中に黙々と書いた。未だに多くの方がこの記事を読んでくだっているようで、とても感謝している。たまにツイートなどで拡散していただいてる方もいるようで恐縮してしまう。
他にも先月書いた「20代が終わる私からあなたへ」では、高校からの友人であるfumiから嬉しい感想を唐突にもらったりした。これもFさんの著である「20代で得た知見」を読んで書きたくなったのだ。
余談だが、彼女自身もnoteでブログを書いていたり音楽に関わる活動をしていたりと面白いので是非読んでいただければ幸いだ。
fumi https://note.com/fumi061123
私は記事をぽつぽつとしか書いてないこと、熱量がないと最後までどうしても書ききることができないこと、そして自分のために書いてるということを少しネガティブに捉えていたが、田中さんのおかげで心が軽くなった。
まだ35ページしか読んでないけれど、たった35ページで書きたくなり、思いの丈を載せようと自信をつかせた田中さんの文章が好きだ。
基準は「私」でよかった。
生き方や人との付き合い方だけじゃなくて、こういう自己満足的な何かですら基準は「私」でよかったのだ。
おそらく私は田中さんの本を最後まで読むと思う。
そして、アラサー独身OLの私が、私のために、私の熱をもった何かを、つらつら書き続けようと思う。
たぶん、これは運動会の選手宣誓みたいなもの、です。