リセット癖とインスタグラム
前回に引き続き、リセット癖について。
今回はSNSにおける人間関係、インスタでリセット癖が発動したことを書きたいと思う。
インスタは時にーー自分が上手くいっていない時や落ちている時、ピンチな状況の時にはとくにーー他人のキラキラした投稿が眩しすぎて、見るのがしんどくなることがある。
自分が突然、未婚ワンナイトで妊娠して以来の妊婦生活中ずっと「なんでこんなことに・・・・」が頭の中でぐるぐるして、たられば思考、自分責め、変化していく体と貧血、食堂でバイトの毎日、おしゃれも酒も夜更かしも恋愛も遊びもsexも自由もクソもない生活に鬱々としていた。
暇つぶしに開くインスタからは、友達や知り合いの楽しそうで充実した写真が目に飛び込んでくる。
今の自分の状況とのギャップにしんどくなって、人間関係整理と称しフォローを外していった。
今思うとミュート機能を使えばよかっただけの話なんだけど、そのときは後先考えず「もういいかなー」ってただストレス解消でぽちぽち外していった。
そうすることで、過去や人間関係をリセットした気分になり、スッキリした錯覚を自分にさせていたのかもしれない。
ーー友達で「いらん人が多いから」ってアカウントを何度か新しくしている子がいた。そっちの方が潔くて簡単でいいなって思ったけど、投稿してきたものがゼロになるっていうのも嫌だったし、めんどくさくて(←フォローいちいち考えながら外してくほうがめんどくさいだろって感じだけど)やめた。
ただ「インスタを見なければいい、開かなければいい」というのはナンセンスな解決案で、見たいもの、見ては癒されたり励まされたりするものも同時にそこに存在していて、今の時代インスタなしで生きろってなかなかストイックなことだと感じる。何か特別な理由があれば別だけど、そうじゃない限り難しい気がする。
それくらい一般化しているツールで、誰もが使っているもの、使わないと不利とか損とかもったいないってことが出てくるもの(=生活に活かすべきもの)になってきているように思うーー
結果、後悔するという。
フォロー外す=相手を多少は傷つけるし、不快にさせるし、なんで?ってなるし、現実世界での関係にも少なからずは影響する。気まずくなるとか、会いにくくなるとか、それも込み込みの覚悟で「さようなら、わかってください」って気持ちでその瞬間は外しているのだけど、だいたい、一時的な感情でやったことって後から悔やむし結局自分が困ることになる。(買い物と同じ)
傷つけたはずが、自分も傷ついていて。
「なんで外したんだろう」
「外さなきゃよかった」
「どうかしてた」
「OUT OF MY MINDだったな・・・」
後悔の嵐。
相手への申し訳なさと気まずさとぎこちなさと恥ずかしさと.…
ダサすぎる。短気すぎる。小さすぎる。しょうもなすぎる。
ADHD衝動性。
これこそ、リセット癖のエンジンとなっている性質。
(衝動的でよかったことなんて一度もない気がする)
今は薬を飲んでコントロールできるようになってきたけど気分が昂っているままに買い物をすると失敗するように、インスタも頭がぐちゃぐちゃなまま、頭に血が上ったまま、興奮したままの気持ちで関わると危うい。
ダメージを受けやすい状態で見たりするのも。
適応障害になって休職した期間は半年ほどインスタが開けなかった。しんどくなるのがわかっていたから。
調子が悪い時に調子がいい人のイメージを見ると、そわそわして落ち着かなくなって、何かしないと気が済まなくて、自分のメンタルヘルスのバランスをさらに悪化させる。
誰かを傷つけ自分も苦しくなるリセット癖、衝動性が今後発動しないようにしていきたいし、インスタに感情をコントロールされず、ポジティブに上手く付き合っていきたいと改めて思う。