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庭師として初めて泣いた仕事
第一章
「ごめんね…ほんとごめん…」
あの日、私はノコギリで赤松を切りながら謝っていた。
自衛隊を辞めて、庭師として4年目くらいの26歳、季節は4月だった。
通常、樹木の施肥は顆粒の肥料を3月ごろに与えて新芽を促します。
しかし、赤松、この子だけは特別なんだよね。
3月の中旬に日本酒を飲ませてあげる。
これ、冗談じゃなくてほんとの話。
私も親方に教えてもらうまで、そんな事を聞いた事
第一章
「ごめんね…ほんとごめん…」
あの日、私はノコギリで赤松を切りながら謝っていた。
自衛隊を辞めて、庭師として4年目くらいの26歳、季節は4月だった。
通常、樹木の施肥は顆粒の肥料を3月ごろに与えて新芽を促します。
しかし、赤松、この子だけは特別なんだよね。
3月の中旬に日本酒を飲ませてあげる。
これ、冗談じゃなくてほんとの話。
私も親方に教えてもらうまで、そんな事を聞いた事