にたないくん@Northern Rise

(一社)結学舎代表理事 総合型地域スポーツクラブNorthern Riseクラブマネー…

にたないくん@Northern Rise

(一社)結学舎代表理事 総合型地域スポーツクラブNorthern Riseクラブマネージャー ソーシャルプロデューサー トランジション研究家 トニービンディレッタント フェルディナンド・ソシュール好事家 スイス警察ジャヌー警部応援団

最近の記事

オリンピックに見る「体育会的なもの」と「スケボー的なもの」(後編)

「田瀬」での打ち合わせは滞りなく終わった。 「田瀬」では、「田瀬湖」の日本代表ボート合宿のことが話題になっていた。 やはり「オリンピック」はすごい。 コロナの景色を一変させてしまっている。 午前10時。車のエンジンを入れると、「阿部きょうだい」のダイジェストは終わっていた。これから「女子スケートボード」がスタートするらしい。 「柔道」と違って誰が出場するかも知らない。 「スケボー」自体は、僕がクラブマネージャーをしているスポーツクラブのスポーツ教室でもやっているの

    • オリンピックに見る「体育会的なもの」と「スケボー的なもの」(前編)

      「昨日は阿部きょうだい見事な金メダルでした!」 7月26日朝。僕はこれから岩手県花巻市にある「田瀬」という集落へ向かう。「スズキスペーシア」に見た目も中身もそっくりな愛車「マツダフレアワゴン」に揺られながら、カーナビから流れてくるテレビの音声を聞いていた。 午前8時というのに「フレアワゴン」のディスプレイは気温30℃と表示されている。 東京オリンピック2020。 コロナ禍もあって、高揚感が全くなく、開会式もニュースでダイジェスト版を見ただけ。7月24日,25日とせっか

      • 討ち死に回避の敵前逃亡~にたない役所やめるってよ~③ 「卒業論文の巻」

        2015年10月。 ぼくは早期退職制度を使って退職することにして、退職制度期限最終日に退職の申し出をした。 退職は翌年の3月だったけれど、もう追い込まれていたので、あまり考えることなく決断した。 おかげさまで家族の反対もなく、上司の反対もなく、スムーズに物事は進んでいった。 そもそもパートナーは、自分より先に公務員をやめていたので、僕に文句は言えないところだ。というよりも、なぜか喜んでいた。 おそらく相当参った顔をしていたのかもしれない。 安定した公務員をやめると

        • 討ち死回避の敵前逃亡~にたない役所やめるってよ~②

          2015年秋。 ラグビー日本代表がW杯で南アフリカ相手に歴史的勝利を挙げ、大谷翔平がパリーグの最多勝と最高防御率の2冠に輝き、162kmという当時NPBの最高記録を打ち立てた頃、ぼくはほとほと疲れ切っていた。 計画部隊が一人また一人離脱していく。 見るからに目がうつろで、生気がない。 本当はそばにいてフォローしてやりたいのだけれど、上から次々と降りかかってくる難題にぼくも対処しているうちに、彼らは仕事どころではない状態になっていた。 そして4人いた部隊は計画部隊長1

        オリンピックに見る「体育会的なもの」と「スケボー的なもの」(後編)

          クソ仕事からの脱出 ~にたない役所やめるってよ~ ①

          本当に久々に書くんだけど、ちょっと章立てみたいな形式でつらつらと書いていきたいと思う。確か、前回までジプシー公務員生活のお話をしたと思うんだけど、ほとんど内容を忘れてしまった。たぶん、退職に至るまでのつらい日々を訴えるように書いていたかな。 前回から半年以上たって、過去もゆとりをもって振り返れるようになってきたので、自分の過去のつらさを訴えるのではなく、生きづらい今を生きているサラリーマン、そして公務員の方に向けて書いていければ、と思う。 さて、社会人類学者デヴィットグレ

          クソ仕事からの脱出 ~にたない役所やめるってよ~ ①

          ジプシー公務員

          クソ仕事に嫌気がさしてやめた話を書こうとして一ヶ月がたってしまった。 以前の記事で書いた偉人課は、鳴り物入りで作られたセクションだから、組織の中枢に近いプロジェクトとして自他ともに認める存在であったのかもしれない。 そういう意味で結果を出さなければならなかったのはわかるし、仕事も作らなかればならなかったのもわかる。 でも、その前に、こういう課題があり、その課題を解決するためにこの組織は必要で、そのミッションは〇〇で、ミッション遂行のためにやらなければいけない事業は△△で

          逃走論

          かつてぼくが大学に入った頃、ニューアカブームは下火になりつつあったが、それでも学生生協の入口には「現代思想」コーナーがあって、構造主義とかポストモダンとかそんな本が並んでいた。 ほとんどの学生がそんな本には見向きもせずに、講義に必須なテキスト(そのほとんどが大学教授が書いた、大学生協以外では決して売れそうにない小難しい本なのだが・・・)を買い漁っていた。 ぼくはそれに反発するように(なぜそうしたのかはわからないが・・・)、ニーチェやレヴィ=ストロース、フーコー、ラカンの本

          生まれ来る子供たちのために

          「生まれ来る子供たちのために」はオフコースが1980年に発表した18枚目のシングル。 当時は小学生だったぼくは、中学生になってからオフコースを聴き始めたこともあって、アルバムの中の地味な1曲というイメージしかないが、前作のシングルは「さよなら」、次作は「Yes-No」と、オフコースの絶頂期に発表されたシングルらしい。 この曲がある映画のエンディングに使われたのは、2012年のこと。 この年ぼくは、ある映画の原作者である偉人を顕彰する担当課に配属された。 いや配属された

          生まれ来る子供たちのために

          逃げるは恥だが役に立つ?

          今、特別編集で再放送してる「逃げ恥」。 全部見たわけではないが、なかなか面白かった記憶がある。 最初の方で一応はタイトルの意味を平匡がみくりに話すんだけど、ベルギーのことわざで、「逃げることは恥ずかしいかもしれないが生き抜くことが大切」ということを意味しているらしい。 実際のドラマは「ムズキュン物語」で、タイトル通りの内容でもなかったが、最後はハッピーエンドだったし、それはそれでいい。 ところで、「市役所から嫌になって逃げ出した」ぼくは、生き抜くための明確な戦略とかが

          逃げるは恥だが役に立つ?

          ぼくが役所を出た理由

          数日前に、ラジオから小沢健二の「ぼくらが旅にでる理由」が流れてきた。 たまにきくと90年代のポップスも良かったなぁ・・・と感傷に浸ったりする。 小沢健二は好きでも何でもないが、よく歌詞を覚えているもんだ。 ”遠くまで旅する恋人に あふれる幸せを祈るよ ぼくらの住むこの世界では太陽がいつものぼり 喜びと悲しみが時に訪ねる” 今、人生の折り返しを過ぎたぼくがnoteをはじめようというのは、自分でも照れくさく、こっけいではあるが、小沢健二の歌詞もかなりこっぱずかしいところが

          ぼくが役所を出た理由