
心のオアシス 〜古書店で過ごすひととき〜
どうも西尾です。
本日から三連休に入りますが、皆様お出かけなどされるのでしょうか。
明日はまだ天気も良さそうですね。
大阪では明後日25日に大阪マラソンが開催予定ですが、どうも天気がよろしく無いみたいでどうなることでしょうか。
気温も低く寒い日が続きますので、どうぞご自愛ください。
心のオアシス
〜 古書店で過ごすひととき 〜
“あなたにとっての心のオアシスはどこですか?”
そう聞かれると、皆さんは何と答えますか?
心のオアシス…言い換えると“心の安らぐ場所”でしょうか。
“心の拠り所”でも良いかもしれません。
これは、人によって本当に様々だと思います。
自分の家や部屋と言う方から、喫茶店やカフェ、スナック、バー、居酒屋、定食屋、パン屋、美容室、映画館、雑貨屋、パチンコ屋、テーマパーク、ショッピングモール、カラオケBOX…などのお店や施設も、心のオアシスになります。
或いは、公園や遊歩道、神社、お寺、庭園、山、海・海岸線のビーチ、いつもの散歩道、博物館、図書館…などの自然や文化に触れあえる場所なのかもしれません。
海外・国内の観光地や絶景スポット、はたまた辺境の地や自分だけの秘密の居場所という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
さらに場所では無くとも、人や動物が“心のオアシス”である時もあります。
家族やパートナー、友人、職場や学校の人、近所の人と会っている時、ペットの犬や猫、池の鯉やカメと戯れている時など、色々とあるかと思いますが、今回は場所としての“心のオアシス”についてです。
私の場合、心のオアシスは書店・古書店・図書館でしょうか。
街を歩くことが好きなので、街自体が心のオアシス!と言えなくも無いのですがあまりにも範囲が広過ぎてしまいますし、また本を読むことも好きなので今回は書店・古書店・図書館とさせて頂きました。
その中でも特に、古書店について。
(図書館もよく利用しており、図書館での出来事も記事にしております。)
大阪・天神橋筋商店街とその周辺には書店や古書店が多くあります。
大学の街であります京都の街中ほど多くはありませんが、大阪の中心街では多い方ではないでしょうか。
そんな天神橋筋商店街にあります古書店が私の“心のオアシス”の一つです。
そのお店の名前は「天牛書店」(てんぎゅう)。

天神橋三丁目にあり、商店街を歩いていますと見えてきます。
こちらの古書店は創業が1907年(明治40年)、大阪日本橋にて露天商から始まり、戦後は道頓堀にもお店を構えました。
現在は天神橋と江坂の二店舗になりウェブ販売も行っております。
作家・織田作之助の『女夫善哉』にも「天牛書店」が登場し、建築家・安藤忠雄さんは若かりし頃、道頓堀のお店で建築の書籍を購入し衝撃を受けたそうです。
そんな長い歴史を持ち、文化人と共に歩んできた天牛書店。
時代は変われど、書籍を求める多くの方々が足繁く通います。

足元から頭上まで壁一面の本棚に様々な分野の本が並べられており、中には希少本もあります。
新刊書店や図書館とはまた違ったお店の雰囲気、古書の匂い、実際に手に取った時の書籍の感触など、古書店ならではの独特な世界に包み込まれます。
目当ての書籍やこの分野の本というのが定まっているのなら、一度定員さんに尋ねてみると、そこから会話が生まれて楽しくもなりますね。
天牛書店は、特に学術書や美術書などの専門書の類が充実しており、洋書コーナーもあり、様々な雑誌も多く取り揃えているように思います。
目当ての書籍や雑誌が無くても、新刊書店では手に入らない希少本や絶版になってしまった書籍や雑誌などがあり、思わぬ発見があるのが古書店の魅力でもあります。
ただ立ち寄るだけでも、意味があると思います。
本に囲まれた空間で、自分を見つめ直すことができます。
自分は何がしたかったのか。
どういうことに興味を持っていたのか。
何を楽しみにしていたのか。
そのためには先ず本棚に並んでいる本のタイトルだけを見ていく。
すると、今まで全く興味が無かったのにふと手に取ってしまう本が一冊や二冊はあるかと思います。
それこそが新たな発見であり、本当に興味があったことではないでしょうか。
古書店は一見すると、中古本を売るだけのお店かもしれません。
一方で、古書店は人類が築いてきた今までの経験や知識が多く詰まっていると思います。
そして、その中から将来への希望や夢も見出せるのではないでしょうか。
だからこそ、古書店を含めた書店が徐々に無くなっていく世の中は寂しいですし、私はそんな世の中が嫌いです。
読書離れによる影響やamazonなどのネット通販の台頭が大きく影響していることは否定できません。
amazonは品揃えが多く、お店に行かずに購入出来るのですごく便利です。
それでも、古書に囲まれた独特の雰囲気の中で過ごすひとときは、やっぱり古書店でないと味わえないことだと思います。
私にとって“心のオアシス”の一つが古書店。
そんな古書店で過ごすひとときが大好きです。
皆様の“心のオアシス”はどこですか?
以上になります。
お読みいただきありがとうございました。
いいなと思ったら応援しよう!
