うつ・躁鬱治療で効果があったこと
西井エリナーです。
この記事に興味を持っていただきありがとうございます。
今回はうつ病・躁うつ病治療で私が効果があったと思う考え方や行動についてまとめていきました。私は医療関係者ではないので、この記事は双極性障害当事者の声として受け取ってください。
読んでいる方の新たな発見になればよりうれしく思います。
投稿者の情報
高校2年春から双極性障害(躁うつ)の傾向が現れる。
大学1年冬に双極性障害と診断される。その後、治療を受けては止めてを繰り返し、大学4年の春から真剣に治療を開始する。現在、1年半治療を継続中。
1.病院選びは柔軟に
はじめに治療で大切なものは病院選びです。私は引っ越しもあり3回転医し、4つの病院を経験しました。
病院選びで重要な点は、自分の考えを事細かく言えるかどうか。そして、その言葉を聞いてもらえるかどうかです。同じ病気で病院に通うなら同じ薬を処方されるのかなと思っていましたが違いました。会話が円滑に進む医師が処方した薬と話しにくい高圧的な医師が処方した薬は、同じではありませんでした。どちらが正しいかはわかりませんが、抵抗感なく飲める薬を処方してもらえるのは前者の病院です。病院の医師に不信感を持ち薬を飲めないようなら病院を変えてみるのも選択肢だと思います。
2.薬を飲みやすく
薬が飲めない悩みに関して書いていきます。
薬を飲まずに双極性障害を和らげることは非常に困難でした。ただ、薬が苦手な人もいます。私は薬が大嫌いです。うつ状態のときは薬にすがるような思いで飲めますが、それ以外の状態のときは全く飲めませんでした。何度も勝手に薬を断ち、リチウム等の離脱症状にも苦しみました。このような私がどのようにして薬を飲めるようになったのかについて書いていきます。
①話しやすく、また話を聞いてもらえる医師を見つける。
得体の知れない薬物を得体の知れない人から処方されると考えると、誰も飲めません。病院選びは柔軟に考えていくと良いと思います。
②病が落ち着いても薬は飲む必要があると理解する。
双極性障害は気分の波があるので、気分が良いときが必ず来ます。このとき、治ったと捉えるか、気分の波で調子が良いと捉えるかが服薬継続のカギになると思います。気分の波を理解している人は服薬できると思います。が、問題は私含めて治ったと思ってしまう人たちです。私たちは服薬を止めてしまうでしょう。そこで私が大切にしている考え方があります。それは、治ったとしても予防で飲む必要があるという考え方です。医師が処方されている以上は、飲む必要があります。薬が苦手な私たちが、薬を飲むためには考え方を変える必要があるのかもしれません。服薬の継続頑張っていきましょう。
③あきらめる
”飲まないと治らないとあきらめる”これが一番重要なのかもしれません。私は一時期薬を見ると、自分は病人なのかと落ち込み怒り続けていました。薬を出されている以上、病人です。病気に関する拒絶感は、薬を継続し、病気を学ぶことでしか解決しないと思います。私の病気の拒絶感は、薬と時間が解決しました。
今は病人ではないと抵抗することにはあきらめることができました。
3.気分を安定させる行動
躁でもうつでも種類が違いますが、常に頭が回り続けます。躁は目の前の出来事に対して、猪突猛進でめまぐるしく頭が回ります。うつでは、体は動かないにも関わらず、失敗や未来に対して不安を抱き続け、それらを避ける方法を考え続けてしまいます。
躁(Highな状態)をおさめる方法は、薬しかありませんでした。躁状態のときはおさめようという思考にすらなれませんでした。そのため、うつ(Low状態)を回復する考え方・行動についてまとめていきます。
①就寝時間と起床時間をできる限り毎日同じにする。
精神疾患のある私たちは睡眠障害もセットで患っていることが多いため、この行動は困難だと思います。そこで私が行った解決方法を書きたいと思います。それは、まず毎日の”夕食の時間を定める”です。
一人暮らしのときに時間が遅かった夕食を早めてみたとき、自然と就寝時間も早まりました。夜眠れない方は夕食の時間を定めてみると、生活のリズムができ、自ずと体内時計が整っていくかもしれません。
②頭の空白を埋める
暇は人を狂わせます。私の場合は、夜寝ようとしているとき、不安な感情に襲われます。何もしていない空いた時間も同じです。空いた時間がある方は趣味・娯楽で埋めていきましょう。
中には趣味がない方もいると思います。私もうつ状態のときは趣味なんてする気にもなりません。そんな私がうつのときにしていた比較的簡単な趣味について書いていきます。
・音楽鑑賞
洋楽のような聞いていて言葉の意味がわからないものがおすすめです。曲から歌詞を想像すると頭の空白が埋まります。訳を調べてみると新たな発見があるかもしれません。
・興味がなくても映画やドラマ、バラエティー、アニメを流す。
なにか一つ刺さればという思いで、流すだけ流してみると案外面白いものがあるかもしれません。(私はThe Godfather、幽遊白書、地面師たち、ジョジョ第六部にはまりました)少しでも気が逸らすことが目的なので、注目する必要はありません。とにかく、うつの反芻思考(ネガティブな出来事を繰り返し、悩み続けること)をさえぎるきっかけを見つけましょう。
次に動けるようになった人に向けての趣味
・筋力トレーニング・ランニング
この二つをしている際中は、きつく何も考えられません。そして、筋肉痛がくれば自分の努力にきづくことができるでしょう。筋トレで躁うつが治るとは思いませんが、達成感は得られると思うので、体が動くようになったときはおすすめです。
4.効果があったのかわからない行動
ここでは、”私が”双極性障害の治療中に行った効果がわからない行動について書いていこうと思います。取り上げる行動は、うつ病・双極性障害に効果があるものです。ただ、治療の段階で向き不向きがあると思います。
①朝散歩
うつ病や躁うつ病に限らず、誰であっても良い効果がある有名な習慣です。
朝日を浴びることで、幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンという神経伝達物質が活性化するため、うつ病の方におすすめされています。
私はこの朝散歩が効果があるものなのかわからず止めてしまいました。なぜなら、歩いているとき、暇で頭の中がマイナスなことばかりで埋まってしまったからです。つまり、朝散歩によって反芻思考(ネガティブな出来事を繰り返し、悩み続けること)のきっかけがうまれてしまったのです。
朝散歩はある程度うつ症状が改善し反芻思考を克服した人に、効果がある習慣だと思いました。
②瞑想・マインドフルネス
近年、精神疾患について調べていたら一度は目にする習慣です。
二つは違うところもあるそうですが、どちらも落ち着き自分に意識を集中させ心身改善に効果があるようです。私は座り呼吸に意識を集中させるという形で実践していました。
うすうす気づいている方もいらっしゃるかもしれませんが、この習慣も頭に暇(空白)が生まれてしまいます。私はうつ状態のひどいときに実践したため、よりおもいつめることになりました。
この瞑想・マインドフルネスも、ある程度うつ症状が改善し反芻思考を克服した人に効果がある習慣だと思いました。
さいごに
ここまで読んでくださりありがとうございました。
今回の治療で効果があったものに優先順位をつけると、薬、病院選び、行動になります。圧倒的に薬が重要だと思います。
良いと言われている行動も自分にはあっていないものもあるので、焦らず病院の先生がすすめてくださることを行っていきましょう。
最後まで読んでくださりありがとうございました。