「分かった気になるなよ」ダルビッシュ選手が弟の賢太さんに掛けた言葉
昨夜、メジャーリーガーのダルビッシュ有選手の弟であるダルビッシュ賢太さんのインスタライブを見ていた。
15歳の頃からテレビに出たり芸能活動をしていた賢太さんだが「ダルビッシュ有の弟」という看板があった。そのためテレビでは「ダルビッシュ選手のマル秘エピソードや裏話‼︎」のような事が多かったという。
その後、芸能活動から抜けて世界一周へ行ったという。
世界一周から帰ってきた賢太さんは、兄のダルビッシュ有選手から言われた事があるらしい。
それは、「分かった気になるなよ」
幼少期にテレビに出て周りの同年代と比べてお金や地位も高く、世界を見た事で自分はなんでも経験しているんだという感覚に陥る。
だが、それを勘違いして傲慢になるのを防ぐためにダルビッシュ選手は弟の賢太さんに伝えたんではないかと認識していた。
言われた最初の4,5年間は理解出来なかったらしいが時間に経つにつれて、そして癌になってから改めてあの言葉には感謝しているという。
実は数ヶ月前、毎週木曜日に大阪租界という清掃活動に参加した事がある。
賢太さんに「参加したい」とDMを送ると、集合場所と時間を送ってくれて実際に清掃活動をした。
活動終了後、賢太さんに歩み寄り挨拶すると笑顔で握手してくれた。凄く腰が低く、力強い握手だった。
自分はサンディエゴに数年間、住んでたこともあり何回もメジャーリーグの試合を見に行ったりサンディエゴの話もした。
最後には写真も撮ってくれて、僕には「ダルビッシュ有の弟」よりダルビッシュ賢太としてのパワーを感じた。
清掃活動だけではなく、ダルビッシュ翔さんは毎週炊き出しを行っており自分で決めたことは必ず貫き通している。
WBCでもこの前のポストシーズンでも見かけたが、実績と経験も多くベテランになった今でもダルビッシュ選手は現状維持は無く、「分かった気になるなよ」と他人へだけでは無く本人も常に変化し続けている。
言葉だけでは無く姿で示せる人間はカッコいいと再び思い知らされた。