【4コマ漫画】昭和の北海道ー福引で当たったコタツ。自分の部屋で過ごす楽しみ🤩
昭和の北海道 ひとり冬の部屋で過ごす楽しみ
中学生になると 自分のプライバシ―が欲しくなる。
私は 自分の部屋は持っていたけれど、
その部屋には暖房がなかった。
北海道の冬は寒い。
部屋の中でも氷点下。
つまり、冬の間は 自分の部屋は使えない。
厳密にいえば、ベッドはあったので、寝る時だけその部屋を使っていた。
福引でこたつが当たった!
そんな折、年末の福引で 思いがけず 特等が当たった!
たまたま私が引いた福引だったし、姉の部屋には反射式のストーブが既にあった。
だから、当然のように 私が当てた電気こたつは 私のものになった。
冷え冷えとした私の部屋に 真っ赤な毛布のかかった電気こたつが置かれた。
コタツだけでは北海道の寒さは耐えられない
こたつは 北海道で使うにはあまりにパワーが弱い。
外気がマイナス20度になると、室内もマイナス10度くらいにはなるだろう。
足元を温めただけで しのげる寒さではない。
だから、基本的にこたつを使う人はいない。
その当時は煙突式の石油ストーブが一般的だった。
テレビドラマで見る ”おこたでみかん” というシーンは
北海道では非現実的。
両親にとっても、こたつはもの珍しく、みかんを持って私の部屋に来ては、こたつに入って食べていく。
”ははん、これが こたつでみかんを食べることか。”
そう思っていたに違いない。
私だけの場所、私だけの時間
こたつが手に入り、私は冬でも自分だけの空間が確保できた。
帽子をかぶって、はんてんを羽織り、白い息を吐きながら こたつに座る。
母から借りた小さな携帯用のラジオで ヒット歌謡曲を聞いたり、
時には 深夜放送で松山千春のアタックヤングを聞いたり。
ちょっと大人になったような気がした。
今の生活と比べると 確かに不自由だったし、限られた情報の中で生きていた。
でも、当時の自分にとっては それは普通の生活。
不自由とも、不便とも思わない。
むしろ、自分だけの居場所ができたことが とてもうれしかった。
もともと 一人で過ごすのが好きな性格だったし^.^
読んでくださってありがとうございます。
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