にくの器
その名前は愛だよ
君が教えてくれることはいつだって世界の真理みたいで
その実そんなことはまったくなくて
君が
詐欺師だとかだったら良かったのかな
すべて
君の所為にしてしまえたら
僕らはこの世界から愛されていないんだって
思うようなことは
まったくもってなかったのかな
すべてはたらればだよ
それでも僕は
もしかしたらすべて
君の所為に出来たんじゃないかって
そんなもしもを夢見ている
自分で責任を負わない世界を
模索している
馬鹿にしてくれて良いよ
笑ってくれて良いよ
僕もただ
情けない一人の人間だった、
ただそれだけだよ
▼詩集「自称好意」
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