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自責思考・他責思考はバランスが大事
みなさんは、自責思考・他責思考という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
何かうまくいかないことがあったときに「自分が悪い」と考えることです。こ
の考え方をすると、自分で原因を探し、改善しようとする姿勢が生まれます。
他責思考は、何かうまくいかないことがあったときに「相手や環境が悪い」と考えることです。
一見他責思考は悪で、自責思考が良いことのように見えてしまいがちですが、
どちらもバランスが大切で、自分の成長と周りとの良い関係を作るために、適度に使い分けることが大事です。
今回は、自責思考と他責思考の良いバランスとはなんなのか、考えていきたいと思います。
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自責思考のメリット
自己改善への意欲
自分の行動や決定に責任を感じることで、失敗や課題から学び、次回に向けて改善しようとする意欲が高まります。これにより、スキルの向上や成長が促進されます。
問題解決能力の向上
問題の原因を自分の中に見つけることで、解決策を主体的に考えるようになります。これにより、問題解決能力が向上し、迅速かつ効果的な対応ができるようになります。
信頼性の向上
自分の責任を認める姿勢は、他者からの信頼を得やすくします。特にビジネスの場面では、自責思考を持つ人は責任感があると評価され、信頼される存在となります。
自己効力感の強化
自分の行動が結果に直接影響を与えると考えることで、自分自身の力で状況を改善できるという自己効力感が高まります。これは、困難な状況でも自信を持って行動する力になります。
自責思考のデメリット
精神的負荷が高い可能性
自責思考が強すぎると、何か問題が起こるたびに「全て自分のせいだ」と感じてしまい、精神的な負担が増してしまいます。
このような状態が続くと、自信を喪失したり、自己肯定感が低下したりする可能性があります。
自責思考そのものが悪いわけではなく、適度な範囲で自己反省を行うことは成長に繋がります。
しかし、過度な自責はバランスを欠き、自己評価を歪める原因になります。
だからこそ、適切なバランスを保つことが大切です。自分を責めるばかりでなく、状況や外部要因も考慮し、公平な視点で問題に向き合うことが重要です。
ビジネスの視点から見る自責思考
ビジネスにおいて、特にコンピテンシー評価などの評価制度では、自責思考が重視される傾向があります。
責任感の促進
自責思考を持つことで、自分の行動や結果に対して責任を持つ姿勢が養われます。
これにより、問題が発生した際に他者や外部環境のせいにせず、自らの行動を見直し、改善に取り組む姿勢が評価されます。
成長と改善の意識
自責思考は、自己反省を通じて成長を促すため、個人が継続的にスキルや能力を向上させるためのモチベーションとなります。
ビジネスでは、自己改善を通じて組織全体のパフォーマンスを向上させることが求められます。
これは、信頼性やプロフェッショナリズムを高める要素として評価されることがあります。
自責思考は、どんな場面でも起こったことを自分の成長につなげることができるというメリットがあります。
バランスの重要性
自責思考・他責思考はどちらか一方だけに絞れば良いというものではなく、
その場面場面でより効果の高い方の思考を採用するという形が理想です。
自分の成長が見込め、問題も早期に解決できそうなら自責思考を選択すべきだと思いますし、どうしようもない時や自分のメンタルに不調を感じるような時は他責思考で考えることも大事です。
一番良くないのは、「他責思考は悪」というイメージを持ってしまうことだと思います。
経営者の方々の中には他責思考を認めないような方もいるかもしれませんし、その方がより高い成果につながるという考え方があるのだと思います。
ただ、常に自責思考を実践することで、自分自身が壊れてしまったり、どうしようもないことに対して常に悩みを抱えてしまったりということが起こるくらいなら、他責思考もうまく使ってバランスをとっていくことが大切だと思っています。
ただ、疲れている時や何か嫌なことがあった時は、どうしてもネガティブに物事を捉えてしまうこともあると思います。
そのため、自分の心の状態をちゃんと把握して、よくない状態の時には自責思考を一度やめてみるという動きをした方が良いです。
私も、実際仕事で自責思考を続けたせいでメンタル不調になったことがありました。
その時は、週次の定例実績報告で毎週のように自分の仕事について改善点を指摘され、そのことが頭から離れない状態が続いており、心身ともに限界だったのだと思います。
そういった場合には、自責思考をセーブすることを逃げや甘えだと思わずに、自分の心を守ることが何より大事です。
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いかがだったでしょうか。
今回は、自責思考と他責思考について考えてみました。
自責思考に囚われ、自分を責めてしまってどうにもならないという人がいましたら、どちらも必要な時に選択できるようバランスを取ってみてはいかがでしょうか。
この記事が少しでも皆さんのお役に立てると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。