インテリアデザイン手法『土着』
ヴァナキュラー (vernacular)は
「土地や文化に根付いた〜」と言った意味があります。
インテリア手法としても近いニュアンスで用いられまして
家やお店などの計画地の材料を使用したり
デザインを引用したりすると言った手法になります。
材料の例を挙げていきます。
○木材
北海道:トドマツ
青森:青森ヒバ
秋田:秋田杉
岩手:気仙杉・遠野唐松・南部栗
栃木・茨城・福島:八溝杉
静岡:天龍杉
新潟:越後杉
長野・岐阜:木曽ヒノキ
長野:信州唐松・尾州ヒノキ・南波唐松
岐阜:東濃杉・東濃ヒノキ・長良杉
愛知:三河杉
石川:能登ヒバ
三重:尾鷲ヒノキ・伊勢ヒノキ
奈良:吉野杉・吉野ヒノキ
和歌山:紀州杉・紀州ヒノキ
京都:北山杉
兵庫:宍粟杉
徳島:相生杉・木頭杉・徳島杉
高知:土佐杉・土佐ヒノキ
福岡:八女杉
○石材
宮城:伊達冠
茨城:真壁石・やさとみかげ・稲田石・羽黒糠目・牡丹石
福島:紀山石・小町しぐれ・浮金石・吹雪石・芝山石・白河石・中山石・青葉みかげ・滝根みかげ
栃木県:大谷石
神奈川:小松石
山梨:本山崎
長野:天龍みかげ
大阪:能勢黒石
兵庫:潘州みかげ・本御影石
香川:庵治石・青木石
愛媛:大島石
岡山:万成石・瀬戸石・白石・北木石
広島:議院石
佐賀:天山石・椿石
福岡:内垣石・唐原石
次にこれらを使用した空間構成を挙げていきます。
○大谷石
○能登ヒバ
他にも焼き物や繊維、紙なども産地によって印象が変わります。
ヴァナキュラーの手法を用いることで
ルーツを知りバトンを繋ぐという意識を施主と共有していくことで長く愛して頂けるようになるとはずです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?