3月20日/子どもが関心示すような授業

"授業を有効に行うには、
細部への配慮が非常に大きな意味を持つのです。

ひとつの文法規則を生徒に質問し、
その生徒があらかじめ写しておいた例をそのまま読み上げるような授業と、
先生が与える例文は忘れるままにして
子ども自身にも新しい例文を作らせるような授業との間には
非常に大きなへだたりがあります。

子ども自身が例文を作ることは
教育上大きな意味があります。

先生の言うことなどをまったく聞こうとしない
いたずらっ子でも、
自分で文法の例文を作り、
先生もその例文に生き生きと関わってくれたら、
文法の授業に興味を示すようになるでしょう。

そして長い夏休みのあとなどで、
休暇中のように遊んだり騒いだりすることから離れて、
再び教室で座った時、
自分が覚えなければいけないことに
落ち着いて耳を傾けることができるようになったことに
気づくでしょう。"

　　　　　　　　　<<教育芸術1 / 方法論と教授法>>

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