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勉強が苦手な子はやるべき勉強を絞るのが重要

前回の記事沢山の方が見て下さりました。ありがとうございます。教育関係の方が沢山来て下さり有り難い限りです。補足をしなくてはと思っていたのですが、私は前回の記事で


子どもが沢山勉強しても損しない勉強



という表現をいくつかしました。もっと良い表現はいくらでもあったとは思いますが、勉強はある程度損得で考えていく必要があると考えております。学んで損する勉強など無いというのは重々承知しているのですが、


勉強には優先順位がある



と私は思っています。学校での勉強で優先順位を付けるのが間違っているとお考えの方もいらっしゃるとは思いますが、私は優先順位を付けた方が良いと思っています。一番の理由は、


持っているエネルギーは限られている



からです。勉強に対してどううまく限られたエネルギーを分配していくかはとても重要な事と考えています。例えば、こういう場面があったのですが、ひき算が苦手な子が、


      243
     ー1□6
       67


ずっと頭を抱えながらこの問題をやっていたんです。□に当てはまる数を考える問題なのですが、出来ればええなとは思う訳ですが、


ひき算が苦手な子が限られたエネルギーをここに使う必要はない



と考える訳です。それならそのエネルギーを苦手なひき算の基本問題にあてるべきだと思います。ひき算が苦手な子という事はもしかしたら漢字など他の勉強も苦手な可能性もあります。そちらにエネルギーを使う方が良いです。なんせエネルギーは限られていますからね。ここで私が「損しない勉強」というのはひき算の基本問題です。エネルギーをそこに多めに使ってもこの先も生きてきます。


昔から私はこのような考え方なのですが、昔は結構学校では否定的でした。この子にこの問題を理解するまでやらせる意味はどこまであるのかと疑問に思った事は少なくないです。今の先生方は理解して下さる方がほとんどでその辺り大きな変化を感じています。わかりやすく言うと、


勉強の全部を理解しなくても良い


と考える先生が増えて来ています。勉強が苦手な子が覚える必要性という基準が変わって来たように感じております。そういう所は表にはあまり出ない変化ですが、私からすればとても大きな変化です。子どもたちが自分達のレベルに合わせて必要な事を学べる環境に変わって来ています。話しを戻しますと、「損しない勉強」は単元でもありまして、例えば



時計や長さや重さにそこまで力を入れる必要はない



と私は考えております。ある程度出来れば良いですし忘れたら直前に復習をして思い出せば良いぐらいに考えています。もちろん大事な勉強ですが、勉強が苦手な子は切り捨ててしまって良いです。年齢と共に生活の中で身に付いて来る勉強でもあります。頭に留められる量は決まっていますので、先の勉強に繋がる四則計算や分数が最優先です。小数も出来れば良いですが、中学に上がると小数で表記する機会は格段に減りまして全て分数での表記になります。そう考えると優先順位は分数という事になります。



算数を例に出しましたが勉強は算数だけではないですからね。そうなって来るとペース配分はとても重要となって来ます。エネルギーが100あるとしたらこれをどう分配していくのか。勉強は短距離じゃなくて長距離なので持続していく前提で考えていく必要があります。随分前にも少し書きましたが、


勉強が苦手な子はやる事をA問題に絞って良いです


小学生でのA問題とはテストの表面の問題です。裏面は力を入れなくて良いです。一番避けたいのは


裏面に力を入れて表面が解けない事


です。それなら表面に力を入れて表面のスキルアップを目指すべきです。理由はこの表面のA問題がその単元で一番大事な基礎的な事でこの勉強が次の勉強に繋がる問題だからです。例えば、先程書かせて頂いた□を使った引き算ありますよね。あれは裏面に出て来る問題です。表面は普通のひき算の問題が出て来ます。ただ、裏面にも出来た方が良い問題がある事ももちろんあります。勉強が苦手な子の優先順位の話しでして、裏面の問題に力を入れるなら表面のA問題に絞ろうという事です。中学生では50点が確実に取れる知識に力を入れるのが良いです。中学校は学校ごとにテストも違いますので難しい所ですが、どの中学校も40点から50点分ぐらいの問題は同じような問題が選択されます。そこがA問題やテストの表面の問題となります。


私は勉強が得意な子どもたちも塾で沢山教えて来ましたが、勉強が得意な子どもたちは


知識の断捨離


がずば抜けています。どう分けているのか様子を見ていましたが、大きく分けて


すぐに思い出せる重要な知識


直前に見て思い出せる知識


ポイントだけ抑えておけば良い知識


を頭の中でフォルダ分けしてうまく分配しています。エネルギーを全てに使えない事を理解していて知識事にペース配分がなされています。すぐに思い出せる知識のフォルダには四則計算や様々な公式や文法などが入っています。ここがA問題でありテストの表面の問題であり中学校のテスト50点分の知識となります。


様々な所で様々な子どもたちと長年勉強をして来たもので沢山の色々な事を考える事が出来ました。その結果がこの記事という感じです。うまく言語化出来ていれば良いですが!何か参考になれば幸いです。3学期始まってまだバタバタしており更新が遅れていますが頑張って記事のペース上げていきます!


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