公共の場でボディタッチするカップルに圧倒されてしまう立春
空を見ると、太陽が白かった。一面が雲に覆われていて、太陽の「うすーい丸」だけ覗けて少し面白かった。
っていうか、青の余地がないほどの曇り空って珍しいのでは?
そんなことを思って遠くを見やる。バッツリ青空と曇り空を一線で分けたような境界があった。あれ、私のいる今だけが雲に隠れてる?
部屋にいる時は「天気がいいなあ」なんて思っていて、人と会う予定もないのに髪をセットしてみたら外に出たくなった。
外に出た途端に曇り空であることに気づき、しかも風が強い。ヒートテックも履いたし、手袋もした。コートも羽織ったし、マフラーも巻いた。私にしては頑張って着込んだのに、お構いなしに「めっちゃ寒い!」となった。なんだよ、頑張ったのに。
2/4〜2/18は二十四節気で「立春」。本日2/5は七十二候で「東風解凍」。
旧暦では、立春から一年がスタートする考えだったらしい。私といえば吹き荒ぶというほどでもない風にやられて、歩いている最中に涙ぐんでしまった。泣きたいのではなくて、目を守るために涙が出るんだろう。
でも大人が涙を浮かべながら歩いているのって、なんか恥ずかしくないか?そんなことを思っていたところ、防寒として全く機能しない手袋が涙を吸収して便利だと気づいた。
恥ずかしいといえば、なうで私の左隣にカップルがいる。
推定20代中盤の二人。彼女の肩や頭を後ろから触って動かしたり、正面から足を絡めたりしている。彼は失敗しているつもりはないだろうが、こういうのを見ると「共感性羞恥」が起こる。
私事で申し上げると「大変に目障りでございます🤍」だ。しかし、彼には彼なりのエンジョイがあり、私が取り上げてしまうのもまた烏滸がましい。
しかしながら、
ぼちぼちアラサーになりそうな男が、公共の場で学生みたいな恋愛コミュニケーションを取っていて恥ずかしくないのか
付き合いたてだったとしても、推定20代中盤なら「この行為が彼女にどう見られるか」「彼女が周囲からどう知覚されるか考えて、後ろめたい気持ちになる」などの想定はしなかったのだろうか
関係が続き、時間が経つにつれてほとぼりが冷めていく。ボディタッチが減ったり応答のアレコレが粗雑になるとして、自分が満足するだけで相手が不安に思う可能性は十分にあるのではないか。
など、不可逆で非効率でリスキーな行為のように思えてしまう。
「恋愛で打算は乙」だし、そんなことだから私は恋に落ちないのかもしれない。だから不愉快に思っても彼が正しくて、私は彼に学んだ方がいい可能性もある。
でもキモいもんはキモい。ごめんけどキモい。風吹く冬が、輪をかけて寒く感じるから勘弁してほしい。
・・・つらつら書いていたら、イチャつきマシーンが退店していった。私はなんのためにカフェに来たんだろうか。気を取り直して、私の立春を始めるぞ
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