②うつやパニック障害に対する世間の印象の話
うつやパニック障害といえば
どのような印象を持っていますか?
以前の私は
うつは心の病。
死にたい。
やる気が沸かない。
働きたくない。
涙が止まらない。
誰にも会いたくない。
完璧主義
神経質な人がなりやすい
など
とにかく
普段から細かく神経質な人がなるような
イメージや
うつで働けない
というのは気合が足りない。
みたいなイメージを正直に言うと持っていました。
無知って怖いです。
パニック障害についてはなんの知識もなく、
なにかの障害?なのかな、
そんな風に思っていました。
私は私生活ではとても適当人間で
部屋も汚く、神経質とは程遠い性格だった
ので、
うつやパニック障害とは
無縁だと思っていました。
普段から寝ることが好きでよく寝ていたし自分が不眠やうつになるなんて1ミリも思っていなかったのです。
パニック障害の人の話をはじめて聞いた時
私が社会人になりたての頃でした。
母親の職場の人の娘さんが大学へ通う時に
どうしても一定区間のみ電車に乗れない。
母親に毎日付き添ってもらって
通学しているということを聞いたこと
がありました。
その時は【パニック障害】
とは聞いていませんでしたが、今思えば
電車に乗れない
というのは
パニック障害特有の1つの症状だった
のだな、と理解できます。
そんな当時、なにもわからない私が
母親に言った言葉。
【母親が毎日付き添うなんて甘やかしすぎ!】
こんなことを言った記憶があります。
その区間のみ乗れないなんて
甘えてる。
と思ってしまったのです。
今思えばその娘さんも
一人で学校に通いたかったはずだし
病院にも行きながら
母親に付き添ってもらいながらの中でも
大学へ通っていたことは想像以上に
大変だったのではないか、と察します。
なにも知らない、って怖いです。
うつやパニック障害特有の症状のことを
この時の私のように
思っている人は世間にはとても多いと思います。
私は自分が経験して
やっと理解できましたが
きっと、
経験してない人が
わからず
うつやパニックの人のことを
甘えてる。
怠けてる。
気合が足りない。
という印象は
なったことがない人からすると
自然なことなのかもしれません。
というのも世間の
【うつのイメージ】
が
【心の病】
【気持ちの問題】
として取り上げられていることが
多いから、
という部分は大きいと思うからです。
次に
【パニック障害】とはっきり聞いたのは
友達の彼氏の話を聞いていた時でした。
その彼氏さんも電車に乗れないという
症状を持っていました。
電車に乗れない
一人で家にいられない
誰かと一緒なら旅行も行ける
ひとりなら家の近所にしか行けない
友達は彼氏と結婚したいと
話していて
その時の私の心の中では
一人で家にいられないなんて結婚しても大丈夫?
一人では近くにしか行けないのに
人とは旅行に行けるなんて
なんか都合が良いなぁ。
そんな風に思っている自分がいました。
そんな自分だったので
人の痛みを知れ!とばかりに
自分もこの経験をすることになったのでは
とも思えます。
私のうつが重症化した理由
パニック障害、うつ病
精神疾患
心療内科、、、
このあたりには自分には無縁と思っていましたし、
その分、心療内科を受診するべき状況に
立たされたときもとても抵抗がありました。
体を壊してからも
色々な病院には積極的に行きましたが
原因不明で最終的に心療内科に行くように言われたときも
病院や薬を拒否していましたし
自分がパニック障害やうつ病
ということを受け入れるまでにもとても時間
がかかりました。
もっと早い段階で
自分の状態を受け入れていれば
重いうつ状態まで陥ることはなかったのでは
ないか、と思っています。
しかし、薬だけに頼り、良くなっていたら
自分の体や心とここまで向き合うことはなく
また再発を繰り返したりしていたかもしれません。
私にとってはこれまでの辛い経験もすべて必要な時間で
人生においてとても大切な経験ができたのだと
今となっては思っています。
そもそも私が自分をうつパニック障害だということを受け入れられなかった理由は
一度も死にたい
と思ったことや
仕事に行きたくない
と思ったことがなく
体の症状が強く出ていて
自分の知っている【うつ病】
とは程遠かったので
自分はそうじゃない。
きっと他の病気なんだ。
と思い込んでいたことです。
働きたくない
死にたい。
と思ったことはなく
逆に
仕事に絶対に行かなければ!
働きたい!
遊びに行きたい!
早く治りたい!
死にたくない!
など
この気持ちが異様に強くありました。
パッと聞くと
意欲があって
気持ちは元気のように思えますが
その気持ちが
自分で自分を追い詰めていて
どんどん
重いうつへの追いやっていきました。
気持ちに反して体の症状が24時間毎日
絶え間なく続き出口の見えない日々が続いていることがとても恐怖でたまりませんでした。
うつやパニックの症状は人によって
多種多様で
私の場合は身体症状に大きく現れるものでした。
仕事を休職状態にしてもらい
療養していた時にも職場の人に【うつ】という
言葉を言ったことはだいぶ後のことでした。
休職して何ヶ月経っても
どんどん症状は悪化していき
トイレに行くことも
お風呂に行くことも顔を洗うことさえも
普通にはできなくなっている
そんな状態になり
さすがに、
自分には職場復帰は難しいということを
受け入れなければいけないのかもしれない、
と思い始めていた頃、
はじめて、職場の人に【うつ】かもしれない
ということを話しました。
その時私がうつと発したことで態度が変わったことにとても傷付き今でも心に残っています。
弱気になっている私に職場の人は
【そんなんやから病気になるんやで】
【家より職場にきた方が元気になるんじゃない?】
【家にこもっているよりも旅行に行ったりしてリフレッシュしてきたら?】
と
いう話をしてきました。
自分を想って言ってくれている言葉だ、
そう思うと同時に余裕のなかった当時の私は
以前私がうつのイメージで思っていた
【気合が足りない、甘えている】
そんな風に捉えられているような
感じがしてとても悔しい思いをしました。
職場を何ヶ月も休み
傷病手当金をもらっていたこと自体も
罪悪感がありました。
職場にも顔を出さず
体調不良がこんなにも長引いていて
家からも出られない
という話自体
旅行に行ってきたら?という言葉で
信じてもらえてない、という風にも
思いましたし
うつ状態を経験したことのない人からは
もともと私がうつに感じていたようなイメージ
のように、
気合が足りない、
旅行に行くなどで気分転換すると良くなるもの。
と思われているのだ
と思うととても悔しい気持ちでいっぱいでした。
そのように悔しい思いを経験された方も
おられるのではないでしょうか?
続きます→
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自律神経失調症、パニック障害から
重いうつになってしまった
過去のしくじり体験、気付きなどを
【しくじりうつ先生、私みたいにならないで!】
ということで1話ごとに私から一言
書いていきます✏︎
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\しくじりうつ先生/
nicoからのひとこと。
❁うつ、パニックは【心の問題】【甘え】という世間の認識はかなり強いと感じる。
❁そのため、うつの先行的なイメージから、自分はそうじゃない、と受け入れたくない。という気持ちが
余計に悪化させてしまう可能性もある。
❁ うつやパニックの症状は人によって多種多様。
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