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幼稚園と『虎に翼』のたけもと(竹むら)

はなまつりだったので、幼稚園にご挨拶に行ってきました。コロナからは白象パレードはなくなってしまい、花御堂はなみどうだけ飾られていました。

花御堂

ルンビニーの花園でお生まれになったとき、甘露の雨がふったことからお釈迦さまに甘茶をかけてお祝いをします。子どもたちもひとりひとりそれを行い、手を合わせます。

わたしも、手を合わせてきました。

昨年偶然園長先生にお会いし、ご病気とのことで心配しておりました。年齢を重ねましたがお仕事をセーブしながら頑張っておられるようでした。園長先生とお話しをし、降園前のお忙しい時間でしたが保育を少し拝見させていただきました。

勤めて40年近くで、退職してからは10年過ぎてるのでひと昔のことで懐かしく、幼稚園で過ごした30年間はある意味青春でもありました。

園庭の桜、池の亀たち、すべりだい、鉄棒、砂場、保育室。保育室の絵本は今でもわたしが寄付したものがあったし、おままごとのお弁当箱、ぬいぐるみ等もわたしが使っていたものです。

以前勤めていた先生方が、5人も今も在籍なさっていてお互い感動の再開でした。主任のナミコ先生はずーっと現役だから20年近くなるのかしら。ご結婚で退職された先生もまた復職されてて、フリー(担任でない)であったり、週一回の未就園児クラスを担当されていたり。サキ先生は担任で、彼女のクラスに行ったら、保育中に関わらず「きゃー!!かなこせんせーい!」と抱きついてきて。かわいい。子どもたちに「せんせいのせんせい」と紹介してくれて、子どもたちとも少しお話しできました。

先生方もかわいいけど、やっぱり子どもはかわいい。3歳から4歳のクラスにあがったばかりの子どもたちで、まだぴよぴよしているのだけど。進級してひとつ、おにいさん、おねえさんになったのだから、彼らは誇らしい気持ちで、進級した証の青いバッチをわたしに見せてくれる。かわいい、でなく、かっこういいじゃないとかも。

わたしの先輩の先生方は、今でも保育業界で活躍されている方々が多く園長にも保育、しないの?と聞かれ答えにつまってしまったけど、子どもたちに会うとやりたいなぁと思っちゃう。

              ◇◇◇◇◇
幼稚園の近くは100年以上続く老舗が多く、池波正太郎が愛したお店もあります。朝ドラ『虎に翼』に登場するおだんごやさんの「たけもと」のモデルかな、と思えるのが「竹むら」。桂場先生(松山ケンイチ)が食べていたおだんごはないけど。

竹むら この日は雨でした

幼稚園の帰りによく行ってました。揚げまんじゅうが有名なんだけど寒かったので、おしるこをいただきました。

さくら茶

やさしくなつかしい甘さ。

『虎に翼』の虎子が通うのは明治大学。100年以上前の御茶ノ水に出会える。聖橋、ニコライ堂、竹むら。幼稚園の園庭、園長、先生、子どもたちと同じ甘さと痛み。

「虎に翼」は、「強い上にもさらに強さが加わる」という意味だという。そんなに強くならなくってもいいけど。

たたんでしまった翼、また伸ばしてみたくなりました。