手紙の奥深さ
『ツバキ文具店』を読みました。
小川糸による心温まる小説で
す。
鎌倉の小高い山のふもとにあ
る「ツバキ文具店」を舞台に、
店主である雨宮鳩子(通称ポ
ッポちゃん)の日常を描いて
います。
ツバキ文具店
小川 糸 (著)
単行本
あらすじ
ツバキ文具店は表向きは文房
具販売を行っていますが、実
は代々女性が引き継いできた
由緒正しき代書屋でもありま
す。
鳩子は祖母の女手一つで育て
られ、厳しく躾けられた跡取
りとして、今も先代の教えを
胸に刻みながら仕事に臨んで
います。
店には様々な依頼が舞い込み
ます。祝儀袋や命名書の名前
書き、記念碑に彫る文章、社
訓や看板など日常的なものか
ら、ラブレター、離婚の報告、
借金を断る手紙、絶縁状まで、
多岐にわたります。
鳩子は依頼人の想いに寄り添
い、その人物になりきって心
を込めた手紙を書きます。
特徴的な要素
文具へのこだわり:
鳩子の文房具に対する深い
知識と愛情が描かれていま
す。美しい自然描写:
鎌倉の四季折々の風景が、
繊細かつ美しく描かれてい
ます。人間関係:
バーバラ夫人との交流など、
温かい人間関係が描かれて
います。手紙の奥深さ:
手紙を書くことの意義や、文
字に込められた想いが丁寧に
描かれています。
感想
『ツバキ文具店』を読むと、
デジタル全盛の現代だからこ
そ、手書きの文字や手紙の持
つ温かみや大切さを再認識さ
せられます。
鳩子の仕事を通じて、言葉の
力や人と人とのつながりの素
晴らしさを感じることができ
ます。
私自身、この本を読んで、久
しく手紙を書いていないこと
に気づきました。
大切な人に想いを伝えるため
に、ペンを握りたくなる…そ
んな気持ちにさせてくれる素
敵な物語です。
鎌倉の風景や文具の描写も魅
力的で、読んでいるうちに穏
やかな気持ちになれる、心に
染み入る作品だと感じました。
単行本
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自己紹介
noteがスキ❤️になってきた。より
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