万城目ワールド
『鹿男あをによし』
を読みました。
万城目学の独特な
「万城目ワールド」を
存分に楽しめる作品で
好きな作品んです。
鹿男あおによし
万城目学(著)
主人公は、
9月(長月)
に奈良の女子高で
2学期限定の教師として
赴任します。
しかし、生徒たちとの
コミュニケーションに
苦戦し、
途方に暮れていました。
10月(神無月)、
奈良公園で
驚くべき出来事が
起こります。
人間の言葉を話す鹿が現れ、
主人公を60年に1度の
「鎮めの儀式」で使う
「目」の運び役に
任命したのです。
この「目」は人間界では
「サンカク」と呼ばれ、
狐の使い番から
受け取るはずでした。
しかし、
使い番に気づかず、
主人公は間違ったものを
受け取ってしまいます。
怒った鹿は主人公の顔を
鹿の顔に変え、
「目を取り戻さないと
日本が滅びる」
と警告します。
同時期、
富士山では噴火の兆候が
見られていました。
一方、
学校では姉妹校との
年間スポーツイベント
「大和杯」が
近づいていました。
主人公は
剣道部顧問となり、
大和杯の
剣道部門優勝プレートが
「サンカク」と
呼ばれていることを
知ります。
このプレートこそが
鹿の言う「目」
だと確信し、
人類を救うため必死に
優勝を目指します。
しかし、
その道のりには
予想外の出来事が
待ち受けていたのでした。
青春小説としての魅力:
夏目漱石の『坊ちゃん』
を基にしており、
青春小説としての
要素も強いです。
登場人物の成長や
人間関係の描写が丁寧で、
共感を呼びます。
設定の無理矢理感:
一部の読者からは、
設定に無理矢理感を
感じるという意見も
あります。
特に、他の万城目作品と
比較して「ホルモー」
の方が自然だった
という声もあります。メディア化の違い:
原作とテレビドラマ版、
漫画版で主人公の名前が
異なるため、
メディアごとに
違った楽しみ方が
できますが、
原作ファンには
違和感を覚える場合も
あるかもしれません。
キャラクターの魅力
堀田イト:
主人公の生徒で、
剣道部の大将を務める
堀田イトは、遅刻の理由に
「マイ鹿が駐禁を
とられていた」と
説明するなど、
ユーモアあふれる
キャラクターです。
彼女の嘘と分かっていても
続くその言い訳が、
作品に独特の笑いを
提供しています。藤原くん(かりんとう):
同僚の歴史教師で、
かりんとうが大好きな
藤原くんも魅力的な
キャラクターです。
彼がかりんとうを
勧めてくるシーンは、
笑いを誘います。
万城目ワールドの魅力
万城目学の作品は、
現実と非現実が巧妙に
交錯する「万城目ワールド」
として知られています。
この作品でも、
鹿と話すという
非現実的な設定が、
奈良の風土や歴史と見事に
調和しています。
主人公が鹿から
「目の運び番」に
任命されるという設定は、
万城目ワールドならではの
奇想天外な展開です。
笑いと切なさ
作品全体を通して、
ユーモアと切なさが
絶妙に織り交ぜられており、
読者は笑いと感動を
同時に味わうことが
できます。特に、
主人公が経験する
数々の不運や、
堀田イトとのやり取りが、
物語に深みを与えています。
『鹿男あをによし』は、
万城目学のユーモアと
奇想天外な設定が
融合した作品で、
奈良の風土を背景にした
青春小説として多くの
読者に愛されています。
独特の世界観と
キャラクターの魅力が
詰まった一冊で、
万城目ワールドを
堪能したい方におすすめです。
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自己紹介
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