独断と偏見的2023年本のマイべストテン!
今年も残すところ後4日ですね。
毎年ブログではこの時期に本と映画のマイベストテンをUPしています。
noteでも本のベストテンを紹介します。
総て100円~200円で買った古本ですが、250冊以上は読んでると思います。
1.録音された誘拐/阿津川辰海 本格ミステリー得意じゃない私ですが今作は嵌りました。なのにあまり評価が高くないのが不思議で仕方ない程面白かった。二転三転する展開はワクワクが止まらないです。
2.消えた断章/深木章子 10年前の誘拐事件が、白骨遺体の発見で再び動き出す物語。作者は東大卒の現役弁護士。出す作品全てが面白い!最近のミステリー界では安定感は抜群の作家さんです。
3.ファースト・クラッシュ/山田詠美 三姉妹の住む家にある日突然やってきた父の亡くなった友人の息子。この青年に恋をする三姉妹の物語。フアースト・クラッシュとは(初恋)の意味。後期山田ワールドは外れがない!
4.書楼弔堂 待宵/京極夏彦 シリーズ三作目ですが、個人的には今作が一番面白かった!語り部を変えたのが功を奏した感じです。今年は京極堂シリーズも復活したので、第二次京極ブーム到来の予感。
5.神よ憐れみたまえ/小池真理子 旦那さんや両親の死、そして自身の怪我などの問題を乗り越え10年かけた大傑作。両親を虐殺された主人公の12歳~62歳までを描く壮大な物語。小池さんの後期の代表作的な一冊でした。
6.出版禁止 死刑囚の歌/長江俊和 深夜に放送された(放送禁止)で大ブームを起こした長江さんが、舞台を小説に移しました。(出版禁止)(掲載禁止)(恋愛禁止)と書いてきたんですが、今ひとつの印象。要約今作で皆にお勧めできる凄い作品を書いてきました!フェイクドキュメンタリーファンは必読の一作です。
7.春、死なん/佐倉まな 元AV女優の作者が描く老人の性がテーマの中編集。独特の視点は彼女にしか書けない作品だと思います。今後がメチャ楽しみな存在です。
8.死にたい夜にかぎって/爪切男 初読の作者さん。ふざけた名前だし、携帯小説風な感じがあって舐めてたけど、これが素晴らしかった!鬱やブラック企業や重たいテーマばかりなんだけど、悲壮に感じさせない作者の力量に驚かされました.。
9.喉の奥なら傷ついてもばれない/宮木あや子 デビューからズーッと追っている作家さん。今作は人妻が主人公の母と娘の短編集。滅茶苦茶面白かったんですが、世間的にはそれ程話題にならない。やっぱ直木賞とかとらないと認知度は上がらないね。
10.朱色の化身/塩田武士 (罪の声)でブレイクして以来、出す本総てがレベルが高い。今作もドキュメンタリーの様な綿密な展開が後にじんわりと効いてくる重厚な作品でした。
今年はこの10作が入賞です。
紹介順は順位ではなく読んだ順です。
本に関しては今年は当たり年の印象。
100円でこんな楽しませてくれる娯楽は他にないと思う。
来年も良い本に出会えますように。
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