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老人の壁:養老孟司・南伸坊
今回貪った本→https://amzn.asia/d/7StARkD
一言でいうと「みんな!もっと力を抜いて明るい老人になろう!」という本。
寺はお年寄りが多く出入りする。だからお年寄りに接する機会が本当に多い。
お茶を飲みながらする他愛もない会話から、人生の最期をどう迎えるかなどの話になることもままある。
「生き方は逝き方」という言葉があるけど、価値観が多様化し情報に翻弄される世の中にあって自分はどう生きて、どういう老人になるのだろう。そんな中、目に止まった一冊。
昔はよく、仏さまみたいなおじいさんがいたじゃないですか。「若いときは極道だった」とか「やりたいことはみんなやっちゃって」、そうすると年を取ってから仏さまみたいになっていって。でも現代では、もうそれができないんです。「まだまだ先がある、先がある」って言って、まわりからも言われて、よし、これから先を生きようと思ったら、「面倒くさい年寄りだな」とか言われる。
↑笑
時代が変われば生き方が変わり、生き方が変われば逝き方も変わる。
これからも寺にいる身として、たくさんの方の生き方と逝き方に接していくだろう。そんなときにふと思い出したくなる本でした。