タイトルに数字が入る映画___『1917』



タイトルに数字が入る映画

あなたは何を思い浮かべますか??


「101」
「15時17分、パリ行き」
「十二人の死にたい子どもたち」
「127時間」
「6歳の僕が大人になるまで」
「20世紀少年」
「96時間」



何個も出てきますね。

時間とか
年月日とか
年齢とか……




では、その中で
今回私がお勧めしたいのが



「1917  命をかけた伝令」


タイトルから分かるように、
舞台は1917年
第一次世界大戦。


ある朝、イギリス人兵士のスコフィールドとブレイクにある任務が命じられる。

明朝までに作戦中止の命令を最前線の1600人に届けること。


命令を届けなければ、最前線にいる仲間全員の命がなくなり、イギリスは敗北するだろう




あらすじはこんな感じ。
ザ・戦争映画であります。

そして、この作品の注目ポイントは
ワンカットで撮影されているということ!

まあ、厳密にはワンカット風なんですけど…
(ごめん、ちょいと拗らせヲタクだからワンカット風ってちゃんと言いますね笑
めんどくさいヲタクですけど、最後まで読んでくれると嬉しいです〜〜)


ワンカットのメリットは、
緊張感がでることです

人間は普段の生活はワンカット…いやノーカット映画みたいなもので
緊張感なんてないじゃん
と思うかとは思います。

でも、映画では緊張感がでるんです

ずーーーっと長回しだと、
次は?何が起こるの?
とソワソワドキドキするんです。

映画は四角い画面に視点が絞られてるから、
制作側の見せたいものをずーーーっと写してるんですね、
つまり、映像が流れてるように見えて、
見る場所を指定されてるんです

人間のノーカット人生映画は、
怖いとかびっくりした時とか気が散った時とか、
好きなタイミングで瞬きして顔を左右に向けることができます。

でも、映画は
ここを見て!とずーーーっと流れています。
そして、横も上も下も見ることができず、
ただ前だけをずーーーっと見せられてます。
次は何が起きるの??
次はどうなるの??

ドキドキですね。


それが緊張感です。



(……と、ヲタクが勝手に思い込んで力説しております。まあそれも一理あるかもなあ〜って感じであったかい目で見てください。このヲタク、なんか言ってるよ笑って読んでください)



この緊張感、
長回しだけじゃなく、
戦争
も相まって、この作品は相当緊張感が漂っております。

戦争


私には経験がないものです。

ありがたい。

この先も戦争なんて起きないでほしい。


呑気な日本人のなめ子は
呑気な考えをしております。

体験したことがないから、
実際どうだったかなんて分かりません。

でもきっと、戦争ってこの映画みたく、
永遠と終わりが見えないながーーーいものなんだろうなって思ってたと思います。

常に死と隣り合わせで、
いつ敵に見つかってもおかしくない。
いつ攻撃を受けるかわからない。

この休みのない戦争が、
休憩のない、区切りがない、
長回しで表されています。

だから、見る側は常に緊張感があるんです。



この戦争映画を長回しで見せるなんて、
やるなあ!と思うと同時に、
なんて酷いんだ!と思いました。

2時間がとっても長い!



見た直後の感想は、


疲れた


だと思います。
あとからぶわああああって思いが出てくるんですけど、
大抵の人はまず、疲れた。だと思います笑




長いよ〜〜



って思うんですけど、



早い!


って感じる部分があるんです。


ほら、
楽しい時は時間が早く感じて
つまらない時は時間が長く感じるってあるじゃないですか。

そんな感じので、
朝や忙しい時は時間がすぐ過ぎてしまって、
休みの日の夕暮れとかはゆったりと時間が過ぎていく…
なんてのもありますよね?



この映画は

ストーリーとして明朝までのミッションがあるじゃないですか、
それを遂行しないといけなくて、
夜明けからがとにかく早く感じるんです


時間がない〜って
もう朝日が登りだ、らしてるじゃん!って




走れ!
逃げろ!
避けて!
負けるな!
行け!


スコフィールドにたいしてこの辺りの感情がぶわああああと湧き起こります。



見た人ならわかってくれると思う、
見てない人なら見たときわかってくれると思う。



早い!ってのは、
長回しだから、早く早く!と急かす感情が起こるから感じるのでしょう。

もどかしい感じ。
焦らされてる感じ。


あとほら、
行きと帰りだと
行きの方がゴールがわからない分長く感じる
ってのもあるじゃないですか、
その心理もあって、まだか?まだか?ってソワソワしちゃうんですよね。


長回しで行き先までまだまだだって分かるから、急げって気持ちが時間を過ごさせるんです。きっと。






長回し技法をこの作品は最大限に活用してますね。

本当に素晴らしい。


さすがサムメンデス監督!

さすがアカデミー賞取っただけある!




長回しが凄いってのは分かった。
けど、結局なんだって??

ってなってしまった人のために、
1917の凄さをもっと分かってもらうために、

ヲタクが簡単に言うと、



長回しで時間感覚を操っている。

長回しで緊張感を演出している。

この緊張感で戦争をよりリアルに感じることができる。


ですかね

ん?より分からないって?

この映画見れば分かるって!

見ながら、見返しながら、

このシーン、こう言うことか?!
って感じるかもしれませんし、
見終わってから、
あのシーン凄かったなあ。あ!これだからか!
って思ってくれればいいなあ〜



いやね、この作品はもっと凄い仕掛けがあるんです。
でも、これだけは言いたかったから!

長々と書かせてもらいました。

ふふふ、
ヲタクだからごめんね。


ここまで読んでくれてありがとう!


じゃあ、そのまま
「1917」みてね!







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