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suuu
2020年7月9日 11:30
it's story of the Mr. 神島 蓮 初めて聞いた声があまりに綺麗で こういう時ってまず、 名前を聞いたりするのが普通なのに 話の筋書きもブッ飛んじゃうような まるで舞い上がった行動の俺、 あーんど 凄く頑張って冷静を装う俺に 自分で苦笑してしまう。 「日本人の奥
2020年8月16日 16:35
it's story of the Mr. 神島 蓮「じゃあな」って快の言葉が いつもより暗いトーンで聞こえた。 「お友達ですか?」 「ああ、 うん。 高校時代からのね」 彼女が快を知らない事に違和感を覚えた。 知るはずも無い。 彼女は汐音じゃないんだから。 「浴衣、とっても似合ってますね」 「いや、それは
2020年7月14日 22:56
it's story of the Mr. 神島 蓮 快「マジ…かよ」 行き交う人の波に、 赤い花の浴衣はとてもよく目についた。 彼女の髪に刺してる白い花が近づく度 陽炎みたいに眩しくぼんやり反射して ただそれを呆然と見ていた。 噴水のパウダー状の霧が 露天の街灯に、ちりぢりに舞う 粉々に散っては消えていく 繰り返し
2020年7月12日 20:36
it's story of the Mr. 梛木 亜門 「いいよ お兄ちゃん」 「後ろに乗っけてくからコレ被って」 久々に見た白地に赤い花の浴衣 心羽がこれを最後に着たのは 何年前だっただろう… 「電車で行くからいいってば」 亜門「誰かと一緒ならまだしも 浴衣姿で混雑した電車に乗せられ るかよ」 心羽「だからって 浴衣でバイ
2020年7月12日 17:28
it's story of the Mr. 八木 快 ・ 快「浴衣とか、反則だろ」 蓮「いや、 浴衣持ってるって言ったら 目印にもなるし 着てきてって言われたから」 ・ いつもの公園は露店が並び いつもと全く違う世界を作っている 夕暮れは薄紫のグラデーションで 夜
2020年7月10日 23:00
it's story of the Mr. 梛木 亜門 ・ 「心羽、そろそろ店開ける」 「あ お兄ちゃん」 「お前さ、今日ぼんやりし過ぎ」 ・ カラン ・ 店のドアを開けた途端 晴天の空に クリームが乗っかってるような 入道雲の
2020年7月10日 23:50
it's story of the Mr.梛木 亜門 亜門「日に焼けるから入って来いよ」 心羽「 うん 」 ・ 心羽には忘れられない男が居る ・ その男と別れたのは随分昔の話だし 別れてから他の彼氏が出来た事も 知っているけど、 未だに心羽の心に焼き付いてるのは 高校時代のアイツだって事は 別に
2020年7月9日 17:57
《20××年7月》蓮「お前さ、あの頃なりたかったもんとかって有る?」快「あの頃?何だよ唐突に…」 ・社会人になって初めて行われた高校同窓会は あんまり変わってない仲間の笑顔で溢れ、 あんまり変わってない話題で終わった。 いつものメンバーで花火を調達して いつも集まる大通りに位置する公園歩いて来た俺達の頭上に吹く涼し気な葉音