16大哲学者を漫画でまとめる(1)
世に哲学者は多いが、“大哲学者”と言える人は少ない。
私は16人に絞れると考えている。
今回はそのうちの4人に焦点を当て、4コマ漫画で紹介していきたい。なぜ16人なのか?については第4回で明らかになる。
さて、まずは「存在論」のパルメニデス。
実はこの汚物💩の問題は、後々まで続き、プラトンを悩ませ、4つ目の漫画に登場するアウグスティヌスに至ってやっと解決する。
次に「無知の知」のソクラテス。
歴史にifはないと言われるが、もしデルフォイの巫女が違う回答をしていたら世界史は大きく変わっていたのではないだろうか? ソクラテスは無知の知に気付かず、処刑されず、プラトンもアリストテレスも、その教え子のアレクサンドロス大王も、更に長い中世を経てデカルトも現れなかった。
人類は知的に目覚めなかっただろう。そう考えると、この神殿の神は凄いとしか言いようがない。それとも巫女の眼力が凄かったのか?
そしてプラトンの有名な「洞窟の比喩」。
確かに我々は三角形の定理どおりの本物の三角形を見ていないかもしれない??
哲学者といえばプラトン、と言われるほどだが、シチリア島で試みた哲人政治は大失敗、その生涯は決して安穏ではなかった。現代の哲学研究者は何故か政治とは遠い所で静かに暮らそうとしている人が多く見受けられる。
しかし、大哲学者の多くは政治に近い人が多く、後に紹介するロックは名誉革命の思想的柱となり、マキャベリやサルトルも政治のまっただ中にいた。
私も現代に最も必要なものは新しい発想と思い、ならば過去にどんな発想が現れたか全て見る必要があると思い哲学史を紐解いた。
今回最後に紹介するアリストテレスは、「形相と質量」を着想して師のプラトンを批判し、博物学を修め、政治学や論理学など幅広く考えていった「万学の祖」である。
次回17世紀のデカルトが登場するまで、長い中世キリスト教哲学は、前半がプラトン好きなアウグスティヌス、後半がアリストテレス寄りなトマス・アクィナスで二大巨頭と呼ばれる。