フジマキタツヤ

オフィス家具をメインとする各種産業用家具の製造販売を行う某企業内でインハウスデザイナーとして働いています。「働く」について考えることをテーマとして持っています。専門はプロダクトデザインです。noteでは、自分が日々デザインと向き合う中で感じるコト・思うコトなどを発信していきます。

フジマキタツヤ

オフィス家具をメインとする各種産業用家具の製造販売を行う某企業内でインハウスデザイナーとして働いています。「働く」について考えることをテーマとして持っています。専門はプロダクトデザインです。noteでは、自分が日々デザインと向き合う中で感じるコト・思うコトなどを発信していきます。

最近の記事

花束のようなデザインを。

先日久しぶりにお花を買いました。 家に帰ってさっそく花瓶に生けながら、 ふと考えたこと。 「デザインって花束みたいなものかも」 自分が生業としているデザインには必ず 「相手」がいる。 その相手に対して、花束のように心を 動かすことができるデザインを手渡せたら、 なんて素晴らしいことだろう。 自然の美しさには到底かなわないけれど、 人生で一度だけでもいいから、 そんな花束みたいなデザインを 誰かに届けることができたら 幸せだと思う。

    • 「仕事」と「私事」

      ふとこんな語呂合わせを思い付いたので控えておきたいと思います。 なんとなくの思いつきですが、意外にいいな~と。 「しごと」を「仕事」と書いた場合、単純に読み解くと「事に仕える」とか「仕える事」って訳せますよね。 これってなんとなく今の時代にあまりふさわしくないんじゃないかなーと。 これはおそらく「仕える」という言葉に持つ印象が、少しネガティブ感を伴っているのかなと思いました。 もちろんどこかの企業なり会社に勤めるということは、その会社なり社長なり、その会社のビジョンといっ

      • 2022年の抱負

        新年が明けて少し日が経ってしまいましたが、 あけましておめでとうございます。 今年ものんびりゆるりと気ままに日々の思考などを 書いていきたいと思います。 さて、新年最初のnoteということで、 ベタですが「今年の抱負」を記しておきたいと思います。 2021年はどんな一年だったか?「今年の抱負」の前に、去年2021年は どんな年だったか少し振り返っておきます。 去年、自分の中でテーマとしていたのが 「変化〜安定・確立の年」というものでした。 その言葉通り、まず「変化」とい

        • ウェルビーイング

          こんにちは。久しぶりにいわゆる風邪をひいて土日は寝て曜日だったフジマキです。 今回は最近よく聞くようになってきた「ウェルビーイング」というキーワードについて書いてみたいと思います。 世の中で「ウェルビーイング」という言葉が広まりつつあります。 勤め先で関連の深いオフィス業界では数年前からこのキーワードが謳われていました。 最近見たNewsPicksの動画コンテンツの中で、ウェルビーイングが取り上げられており、予防医学研究者の石川さんのお話がわかりやすかったので、抜粋して

          デザインと造形美

          こんばんは。最近急に寒くなって空気も乾燥し始めたので手のあかぎれが早くも出はじめたフジマキです。涙 先日、かねてから行ってみたかった karimoku commons tokyo を覗いてきました。 現在開催中の「ZAHA HADID DESIGN 展」(10/13〜12/3)もお目当てのひとつでした。 建築界の女王と呼ばれた 故 ZAHA HADID 氏 彼女の作品は特に建築が有名ですが、美しい曲線から構成されており、その未来的な造形は見るだけで彼女のものだとわかるく

          デザインと造形美

          あなたにとって仕事とは何ですか?

          働く皆さまお疲れさまです。自称デザイン中毒者のフジマキです。 本日は、勤め先の上司の方とのお話の中で出た「仕事とは?」という本質的な問いとそれに対する考えについて、自身のメモとして、また自分の中でしっかり咀嚼するために書いてみたいと思います。 「誰かのためになにかをしてあげたい」という気持ちがベース仕事ってなんだろう?と考えた時に、少し硬く言うと、自分の労働を通して他者になにかしらの価値を提供することによって対価を受ける、ということではないかと思いました。 これは企業に

          あなたにとって仕事とは何ですか?

          デザインとは? no.06

          こんばんは。ここ数日便秘に悩まされているフジマキです。 このままではアイデアもスッキリでな、いか?・・・(失礼しました) 今回も以前からの続きで『デザインにぴんとこないビジネスパーソンのための”デザイン経営”ハンドブック』の内容を紹介~改めて考えてみたいと思います。(no.05はコチラ) イントロダクション デザインとは「社会」を知ること-若林恵さん ~つづきから~ イントロダクションはこれで終了 ここでは、前回同様、デザインというものが単に「プロダクトに化粧を施す」と

          デザインとは? no.06

          デザインとは? no.05

          こんばんは。 最近少し在宅とコワーキングの二拠点ワークに慣れてきたフジマキです。 このシリーズも早5つ目の記事となりました。 今回も引き続き、『デザインにぴんとこないビジネスパーソンのための”デザイン経営”ハンドブック』の内容を掘り下げていきたいと思います。 (前回の記事はコチラ) イントロダクション デザインとは「社会」を知ること-若林恵さん ~つづきから~ 「出来上がったプロダクトに化粧を施す」 デザインとは単にその役割しか持たないと考える企業や個人、そしてデザイナ

          デザインとは? no.05

          推薦図書|「仕掛学~人を動かすアイデアのつくり方」

          こんばんは。最近久しぶりに髪をバッサリ切ったフジマキです。 本日は私がこれまで読んだ本の中からオススメの一冊を紹介します! 今日紹介したい一冊はコチラ↓ 「仕掛学~人を動かすアイデアのつくり方」松村 真宏さん著 人が「思わずやってしまう」「ついしたくなる」ということには”仕掛け”があり、その”仕掛け”を学術的に体系化・フレームワーク化しているのがこの本の内容です。 有名な例で言うと、男性トイレの小便器に「的(マト)」が付いている、というものがあります。これは「的を設け

          推薦図書|「仕掛学~人を動かすアイデアのつくり方」

          デザインとは? no.04

          今回も前回の続きです。 『デザインにぴんとこないビジネスパーソンのための”デザイン経営”ハンドブック』より イントロダクション デザインとは「社会」を知ること-若林恵さん ~つづきから~ 前半の部分を読んでいてふと以前読んだ本の事を思い出しました。 論理的・定量的・目に見えるものだけで判断をしていくことの限界。 データや情報の積み上げだけでは結局みんな同じ答えになったり、 オリジナリティが感じられないものになる。 大事なのはその中でいかに自分なりの着眼点や切り口を持つ

          デザインとは? no.04

          デザインとは? no.03

          こんばんは。先月末から在宅とコワーキングスペースでの2拠点ワークを本格的に開始したフジマキです。 本日は前回に続き、『デザインにぴんとこないビジネスパーソンのための”デザイン経営”ハンドブック』について見ていきたいと思います。 イントロダクション デザインとは「社会」を知ること-若林恵さん ~つづきから~ ここもなかなか刺さる内容です。最近巷では「パーパス」の重要性が多く取り上げられていますし、環境問題も相まって、市場の外側にある「社会」に対して、企業がどのようなスタン

          デザインとは? no.03

          デザインとは? no.02

          こんばんは。最近は家に引きこもりがちなフジマキです。 さて、本日は少し前に書いた「デザインとは?」という記事の続編で、その時の記事にも引用させていただいた、特許庁発行の『デザインにぴんとこないビジネスパーソンのための”デザイン経営”ハンドブック』というブックの内容を自分でも復習しながら具体的に共有・紐解いていきたいと思います。 「デザインにぴんとこない」というタイトルがありますが、「ぴんときている」ビジネスパーソンもぜひ一度は読んだ方が良い内容だと思います。 まずは、イ

          デザインとは? no.02

          家具のプロダクトデザイン

          こんばんは。某企業で「働くに寄り添う家具」のデザイナーをしてます フジマキです。 本日は「家具のプロダクトデザイン」というテーマで少し書いてみたいと 思います。 わたしは大学でプロダクトデザインを専攻して、卒業後今の会社に入社しましたが、社内でデザインの業務に関わるまでには少しブランクがありました。そのあたりはまた別の機会に詳しく触れたいと思います。 そのような経緯もあり、社内で商品開発の研修などがあったりもしましたが、より社会の中でのフラットな知識として体系的に「プロダ

          家具のプロダクトデザイン

          余白

          最近巷でも「余白が大事」という事がよく言われるようになってきましたが、自分は昔からこの考え方を大切にしています。 この「余白」というのは、ひとつにはポスターなどのグラフィックデザインの世界において、紙面構成上適度に余白を持たせることで見た目がスッキリ美しくなり、見る側としても読みやすかったり見やすいレイアウトになる、というものですが、私が興味を持っているのは別で、「物事における余白」というものです。 これは、例えば「時間的余白」であったり「空間的余白」「機能的余白」「心の余

          デザインとは?

          2020.07.26 あなたにとって「デザイン」とは何ですか? デザインの役割とは何だと思いますか? この答えはきっと百人十色でしょう ある人は「デザインとは見た目を決めることだ」と言うかもしれません またある人は「デザインとは機能と意匠のバランスを考えて 機能的で美しいものを生み出すことだ」と言うかもしれません わたしはどんな答えも間違いではないのだと思います その人その人にとっての「デザイン」が存在していて良いと思います 大切なのはそのみんなの「デザイン」という

          デザインとは?

          時間

          2020.06.20 時間は皆平等に与えられている よくそう言われている 最近ではデジタルテクノロジーの進歩や 様々な便利なモノやサービスによって 人々は仕事や生活の中で「効率化」を 図ることに躍起になっている そんな風に見えている みんな一生懸命時間をコントロールしようと 奮闘しているのだ 確かにひとりの人間の有限な時間=人生を 全うするためにも 一分一秒を惜しんで 自分の使命を果たし 謳歌することは ものすごく大事だ ただ一方で思うのは この世界には 「コントロ