家具のプロダクトデザイン
こんばんは。某企業で「働くに寄り添う家具」のデザイナーをしてます
フジマキです。
本日は「家具のプロダクトデザイン」というテーマで少し書いてみたいと
思います。
わたしは大学でプロダクトデザインを専攻して、卒業後今の会社に入社しましたが、社内でデザインの業務に関わるまでには少しブランクがありました。そのあたりはまた別の機会に詳しく触れたいと思います。
そのような経緯もあり、社内で商品開発の研修などがあったりもしましたが、より社会の中でのフラットな知識として体系的に「プロダクトデザイン」というものを学びなおしたかったこともあり、コチラ ↓ の書籍を教科書としてイチから座学を行いました。
もちろん、ことデザインの世界では資格や知識よりも経験や実際何ができるか?という実績の部分が大事になるという面もありますが、このような標準的かつ体系的な学びを経て、一般論と、例えば自社における実際の最適な在り方のようなものの対比が見えるようになったと思います。
前置きが長くなってしまいましたが、この書籍の中で印象に残っている部分で「構造・機構とデザイン」という話があります。
いわゆる構造などの設計面と意匠的な意味でのデザインというのは別物であると分けて考えられる場合も少なくありません。
家電などにおいては、内部構成部品とそれを包む筐体(ケースやボディ)が分かれていて、筐体において意匠面をある程度コントロールできるという場合もあります。
では、わたしが携わる家具の世界ではどうかと言いますと、家具を見て頂くとわかるように、構造や機構自体が形を成しているということがわかります。つまり構造や機構=意匠=デザインという繋がりが強いと言えます。
テーブルとかって、天板に脚が付いていて、まさにそのものが構造でありデザインって感じがしますよね。
今回は少しわかりやすく分野による違いで説明しましたが、工業デザインやインダストリアルデザインの世界では、デザインと構造や機構・設計といったものには深い繋がりがあります。
それゆえに、構造や機構・設計や技術といったことを理解したデザイナーが求められると思いますし、意匠や美しさに感度の高い設計者や技術者もまた求められていると思います。
Appleの商品開発の在り方とかは有名ですね。
このような事を認識した上で、様々な制約や条件の中で、より美しく、挑戦的なデザインを考えていくことが大切になると考えています。
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