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読書・映画感想文/考察集

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#小説

【書評】『老虎残夢』桃野雑派 第67回江戸川乱歩賞受賞作!

【書評】『老虎残夢』桃野雑派 第67回江戸川乱歩賞受賞作!

第67回 江戸川乱歩賞受賞作
桃野雑派『老虎残夢』

本作は南宋を舞台とした中国文学です。

古代中国文化や時代背景が大いに絡んでくるストーリー。
「ただただミステリーを楽しみたいだけの人にとっては、ハードルが高いのかな?」
と思っていましたが、
全くそんなことない!!

人間味あふれるキャラクターと、淡々と描写されてゆく風景に現実味があり
かなり読みやすいです。
中国文学に触れたことがない方でも

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【書評】『わたしが消える』佐野広実

【書評】『わたしが消える』佐野広実

年の瀬に、
第66回江戸川乱歩賞 受賞作
佐野広実『わたしが消える』を読了しました。

佐野広実さんは第65回江戸川乱歩賞(前年度)でも最終候補に選ばれた作家さんで、
審査員の方々から「安定した読み心地」を評価されています。

その評価のごとく、『わたしが消える』は
淡々と繰り広げられていくミステリー展開に惹きつけられる作品でした。
語彙がやさしく、
活字が苦手な方や小説初心者の方でも楽しめる作品

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【超考察】『正欲』朝井リョウ  ありがたき多様性とは?

【超考察】『正欲』朝井リョウ  ありがたき多様性とは?

多様性。ダイバーシティ。自分らしさ。

この類の言葉を新時代のキーワードとして
堂々と掲げる人々への懐疑心を、
朝井リョウは代弁してくれている。

まえがきを読んだ段階で、そう思いました。
だから、最後までページをめくり続けてみようと思いました。

朝井リョウ『正欲』

映画化も決定している(2023年公開予定、主演:稲垣吾郎、新垣結衣)
朝井リョウの作家生活10周年記念作品、
『正欲』。

これ

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映画『万引き家族』 子供には母親が必要なのか?

映画『万引き家族』 子供には母親が必要なのか?

映画『万引き家族』(2018)
第71回カンヌ映画祭で最高賞パルムドールを受賞した、是枝裕和監督作品。

公開当初から話題を呼び、
テレビで何度か放映されましたよね。
アマプラで配信中ですし、一度は鑑賞したことあるという方も多いのではないでしょうか。

一応、あらすじを引用しておきますね。

ここでいう、幼女は「じゅり」という名前を持ちながら、
正体を隠すために5人からは「ゆり」や「りん」と呼ばれ

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