【書評】『わたしが消える』佐野広実
年の瀬に、
第66回江戸川乱歩賞 受賞作
佐野広実『わたしが消える』を読了しました。
佐野広実さんは第65回江戸川乱歩賞(前年度)でも最終候補に選ばれた作家さんで、
審査員の方々から「安定した読み心地」を評価されています。
その評価のごとく、『わたしが消える』は
淡々と繰り広げられていくミステリー展開に惹きつけられる作品でした。
語彙がやさしく、
活字が苦手な方や小説初心者の方でも楽しめる作品だと思います。
それでいてコメディ要素もあり、
終始クスっと笑えるやりとりに心