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AI Innovation Node

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生成AIを活用した新規事業開発プロセスや組織変革のアプローチについて探求するマガジンです。
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#ビジネスデザイン

【プロンプト例有】新規事業への生成AI活用を加速する”事業テンプレート化”のすゝめ

こんにちは、株式会社NEWhの飯野です。 新規事業開発への生成AI活用。 多くの企業が興味を持っていますし、何かしらトライしていると思います。 生成AI自体は、新規事業開発プロセスのいろいろな部分で使えます。市場調査を効率的にする、事業アイデア創出のサポートをする、事業アイデアの評価を行う、プロトタイプの作成、ユーザーテスト・・・などなど。あげていくとキリがないです。 ただ、生成AIの事業開発への活用の事前準備として、あまり知られていない重要なステップがあります。 それ

「結局はプロンプトですか?」に物申したい:プロンプトの質と設計の質の話

こんにちは! 株式会社NEWhの飯野です。 先日、「新規事業プロセスにどう生成AIを活用できるのか」という主旨のセミナーを開催&登壇させていただきました。 250人を超える申し込みがあり、かなり難しい内容だったのにも関わらず満足度は約90%、多くの方に嬉しい感想をいただくことができました。参加いただいた方々、ありがとうございます。なにかひとつでもヒントになることがあれば嬉しいな、と思っています。 今回のセミナーではSlidoというサービスを活用し、気になったことをリアルタ

‐10倍早く、100倍の選択肢から‐生成AIで事業開発を加速させる5つのポイント

はじめに生成AIを活用した事業開発プロセスは、多くの企業にとって新たな可能性を秘めた領域です。しかし、その効果的な活用方法については、まだ模索段階にある企業も少なくありません。NEWhでも事業構想や戦略策定など様々なプロジェクトで生成AIを活用しています。個人的な感覚としては、生成AIなしではプロジェクトを自信を持って遂行できないというレベルまでになってきています。実際に生成AIを適切に活用してみると、得られる情報量と多角的な視点によるフィードバックの回転数が、従来のプロセス

生成AIが広げる専門職ジュニア層とシニア層の距離 − AI時代にどう強いチームを作るか

こんにちは、NEWhでBusiness Designerをやっている飯野です。 NEWhでは、Business Designerが持ち回りで毎週Business Designに関する記事を更新しています。私もその仲間になりましたので、早速記事をかくぞーーーーーという気持ちです! いままでのマガジンは下記から読めますので、ぜひご覧になってください。 さて。みなさんも察するところかと思いますが、「ビジネスデザイン」と言ってもスコープが非常に広く、何を書くか正直迷うところ。 と

創造的活動の3ステップと生成AIとのコラボレーションスキル┃1.設計する

大企業の新事業開発プロセスにおいて、生成AIの影響は非常に大きいと感じています。NEWhでは、従来、プロジェクトのキックオフから事業機会を定義するまでに2〜3ヶ月程度かかっていましたが、最近では2週間で完了した事例も出てきています。これは生成AIの力がなければ不可能だったと思います。 しかし、ビジネスデザイナーやコンサルタントの中には、生成AIに対する知見や理解度にばらつきがあるのが現状です。中には事業開発での活用に懐疑的な人もいるかもしれません。一方で、私自身は生成AIを

生成AIが変える新事業開発のプロセスと求められるスキル

生成AIの登場により、新事業開発のプロセスが大きく変わろうとしています。ChatGPT、Claude、Perplexity、Stable Diffusion、Createなどの生成AIは、膨大なデータを学習して、瞬時に「正解」を生み出すことができます。文章作成やデザイン、コーディングなど、様々な分野ですでに実用レベルに達しており、アイデアの創出から事業計画の策定、プロトタイピングなど、新事業開発のすべての工程を自動化できる可能性があります。私が所属しているNEWhでも生成AI