便利になっているんだか、不便になっているんだか・・・
とある飲食店に久々に行ってみました。
席に案内されて、テーブルに座ったのですが・・・ん?
何か違う。
あ!メニューが無い。
その代りに小さなタブレットが置いてあり、そこから注文を入力する方式に変わっていたのです。
コロナウィルス感染症対策の関係なのか、効率化を図ったためなのか、私には分かりかねますが、タブレット以外メニューらしき物は何も置いてありませんでした。
今までもタブレットで注文を取る飲食店を利用したことはありましたが、紙のメニューも置いてありました。
タブレットだけの飲食店は初めてでした。
ちょっと使いづらくて、見づらい・・・
食べたい料理などが、おおよそ決まっているのならいいのですが、具体的に決まっていなくて、『さあ、なにを食べようか!』と、メニューを見ながら決めたいときには実に面倒くさくて、不便だなぁ、と感じてしまいました。
これはおそらくタブレットだけの問題では無く、ソフトウェアにも問題があるのではないかと思うのです。
タブレット画面の動線はソフトウェアをつくる側としては、実に作りやすい動きをしているのですね。(元の職業柄、そういうトコ見ちゃうんです)
しかしながら、あくまでも私の個人的な感想なのですが、利用する側からしてみると、手間が多くてメニューを見る楽しみや、喜びが半減してしまうように思うのです。
写真も文字も小さいですし、タブレット1台では不便でしたし・・・
ましてや、お腹がすいていて、早く何か美味しいものを食べたいなぁ~、と急いでいるときにパッと見てアレコレたくさんの情報が一度に確認出来ないのはチョット面倒くさい!と感じてしまったのです。画面も小さいから、人数が多いと順番待ちで時間がかかりそうです。
それに、画面や文字が小さいと、見にくい人も多いですよね。小さなタブレットの操作は年齢が上がるとホント大変なんです。
最近、メガネをかけたままで近くが見えづらくなり、なんでも小さくなれば便利というわけでも無いなぁ、と感じています。
早い人では30代後半から老眼が始まるとか。
また、タブレットなどを使い慣れた人でないと、操作そのものが大変そうです。
若い方々は問題無いと思いますけど、我が家の高齢の親族だけでは、このような飲食店ではもう食事ができないなぁ、と心配になりました。
多分、お願いすればメニューを持って来ていただけたのかも知れません。
でも、いろいろと忙しそうに動き回る店員さんに尋ねるのは、なんだか気兼ねしてしまい出来ませんでした。
でもですね、便利な機能もありましたよ!
そろそろデザートがほしいなぁ、と思っても、今まででしたら係の方に来ていただいてお願いしていたのが、タッチパネルで簡単に伝えることができるようになったのです。
係の方に来ていただく手間、お願いをする手間が省けるのでストレス無し!
将来、タブレットがもっと軽く薄く丈夫になったら、紙のメニュー位の大きさにしてもらって、また今までのように、お料理の写真をいろいろ見比べながらながら選べるようになるとうれしいなぁ~、などと想像していました。
今まではICT技術の進歩で、世の中がどんどん便利になっている様に感じていました。
ですが、最近はちょっと行き過ぎなんじゃ?と感じることもあるのです。
将来、ICT化が進みすぎて、不便に感じる人が増えてきてしまっては本末転倒なのではないかなぁ、と思うのです。
それは本当に人間にとって良いことなのだろうか?
私がもっと年をとった頃には、どうなるんだろう?
などなど・・・昼時のレストランで料理を待ちながら未来を憂いでしまったお話でした~(笑)
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