【名古屋ひとり旅】かわいい子だから旅をした②
みなさまいかがお過ごしですか。
思い立って関東の家を飛び出した、家出少女のような22歳の弾丸初ひとり旅記録 第2弾を綴っていこうと思います。
旅のきっかけやしあわせモーニングタイムを記録した第1弾は、こちらをぜひ読んでみてくだい。
アートに触れる
朝ごはん2回戦を終え私が向かったのは、ヤマザキマザック美術館。
せっかく普段の生活から離れられる時間を得たので、どっぷりアートを堪能したいなと思って美術館へ。
事前にインスタで調べて、よさそう！ってなったのが豊田美術館とヤマザキマザック美術館で。
名古屋駅から近いのがヤマザキマザックだったのでいざヤマザキマザック。
特別展示は新野洋さんと西澤伊智朗さんの展示。
名前を聞くのも作品を見るのもはじめてだったんですけど、新野洋さんの作品に本当に心が震えました。
草花や虫をモチーフにした作品が多い造形作家の方なんですけど、展示室に1歩足を踏み入れた瞬間、足の指先から震えが走って。
オレンジ色の光がほのかに灯る広い展示室の中に、透明にきらめく樹脂でつくられた、雪の結晶が連なったようなものがさげられていたんです。(上のポスター右上の作品)
ほんとに涙が込み上げてくるほど美しかったの。
オレンジの部屋の光を吸収して、繊細にひかり、ゆれ、自然の美しさに新野洋さんの圧倒的繊細な技術が重ねられて、息を飲まずにいられなかった。
ショーケースの中にあるのではなく、鼻先に着くほど近づいて見ることができる作品があって、ほんとに穴があくほど見つめてきました笑
とんでもなく美しくて。
こんな充足感ある？？？ってくらい満たされました。
美しい造形作品、さまざまな表情をもつ絵画たち。
特別アートに関して教養があるわけではないのだけれど、幼いころから芸術作品や音楽に触れる時間は比較的多かったんです。
ませたお子様だったので、中学の思春期は純文学に耽けるかたわら毎月都内の薄ぐらいライブハウスに通いロックミュージックに身を揺らす。
高校時代は演劇に心血を注ぎ、身体表象の沼にどっぷり。
もし、わたしがほんとにやりたいことができる世界線にいけるのなら、わたしは芸術や娯楽に深く関わることをしていたいんです。
けど、経済活動に中々結びつきづらいことばかりなんです、やりたいことって。
だから私の現在の日常は経済活動と深く結びついた生活。
日々タスクに追われ、たくさんの人と会話をして、たくさんの言葉を浴び、伝える。
世の中の大学生よりも、お金のことを考える生活をしています。
やりたいことのために、やりたくないことをやる。今は人生のその期間だとおもってます。
だけど心が枯渇するの。
自分らしさを否定されて、求められる私になるべく寄せて、いやになって、だけど手に入れたい生活があって。
ヤマザキマザックでの時間は、鈍くなった感性を研磨するような時間でした。
ビジネスホテルすら愛しい
ヤマザキマザックを後にしてお昼に老舗の味噌カツを堪能し、晩ごはんは小洒落たバルでワインと軽めのディナー。
お土産を調達してホテルにチェックイン。
ひとりでホテルに泊まる経験もないから、それすら楽しい。
度の出発と共にとったビジネスホテル。
ロビーラウンジがフリースペースのようになっており、ホテルオリジナルのアロマが焚かれているのが売りのホテルでした。
ほんとにいい香りで無駄にラウンジに寄ってました笑
アロマも含めて、ホテルに入った瞬間、その無機質で洗練された空間がとても気に入ったの。
部屋のベッドも大きいし、綺麗だし、クッションふかふかだし、アメニティも充実！
ケトルはなぜかバルミューダ！センスがすき。
ユニットバスなんてあんまり経験ないんだけど、お風呂を貯めてゆっくり入れる時間だけでも幸せ。
蛇口をひねってお湯を浴槽にたっぷり貯めて、入浴剤を入れる。
一日中あさから歩き回った身体を存分にいたわって、「わたしほんとよくがんばってるよ」と、普段だった中々自分にかけてあげられない優しい言葉をつぶやいてみたりする。
美術館と名古屋の食事とユニットバスに慰められた私は、お風呂をあがった頃には全てが愛しく見えて。
部屋のハンガーにすら愛着を覚えて、部屋の写真をたくさん撮る。
初めてのひとり旅1日目を終えた私を称える部屋に包まれて、ワインとチーズ、あとギャレットポップコーンの名古屋限定「八丁味噌キャラメルクリスプ味」を堪能。
ワイン特有のふわふわ〜ってなる、ほんとに天国歩いてるみたいな酔い笑
ひとり時間、超贅沢！最高！
眠気に襲われながら目をこすって、ハーブティを飲んで歯を磨いて明日の身支度をする。
真っ白なベッドに身を沈ませて、悲しい夢を見ることなく、心地よくて深い眠りに誘われ1日目を終える。
は〜なんかよくわかんないけど世界のことも自分のこともみんな愛してるよ〜っていう愛の出血大サービス精神でむにゃむにゃ眠りにつく夜でした。
②につづく、、、！