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ある日のどこか/SNSと現実
インスタグラムの投稿をみて、お互いの所在地を偶然知り、
「近くに来ているのでお茶でもしよう」、となる事は割と多い。
インターネット上のコミュニケーションが現実の関係を疎遠にしているとう意見もあるけれど
少なくとも私の場合は現実とLINKして、現実の関係を強めている感じさえするのだ。
そうでもなきゃ偶然東京やニューヨークに遊びにきたドイツや韓国や北欧の遠い場所に住む友人や、旅先で偶然同じよう
ある日のトーキョー/お弁当とフルコース
母に高級レストランに誘われたのだが、「仕事があるのでみんなで行ってきて」とお断りした。
「おいしいものを食べさせてあげたい」とのこと。「明日の予定は」ときかれ「とくにない」と答えると、すかさずコースの予約の電話をいれる母と姉。
とりあえずその場を離れ、
そっと別の場所に移動して仕事をしていると
母がお弁当をつくってくれたものを姉が届けてくれた。
小、中、高、とほぼ毎日食べても飽きなかった
ある日のニューヨーク5/他人の手のような自分の指と久々のパルティータ
ひさびさにバイオリンを弾く。久しぶりの手の感覚が、他人の手みたいに動かない。
ある種の気持ち悪さを覚えつつも、やはり楽しいし落ち着く。
物心がついたときから人格形成される大人になるまで毎日一緒にいた存在だ。
たとえずっと弾いていなくて腕前が落ちていても、
弾いている自分のほうがよりノーマルに近い。
どんなに離れていても、弾いていない時期のほうがやはり不自然なのだなと思う。
とりあえずも目標がない
ある日のニューヨーク4 世界最大のハロウィンパレードに小さな楽器の演奏者として参加したはなし
ハロウィンパレードに演奏者として参加した。
観客としてではなく公式の出演者として、だ。
ニューヨークでは毎年世界最大のハロウィンパレードが毎年開催される。
私はAgogôという楽器を担当して、演奏グループの最前列だった。
偶然にも今年は私の所属する団体が、全体のパレードの先頭らしい。
そんなわけでお私はなぜか成り行き上、今年のパレード行列の一番前で演奏することになってしまった。指定のお揃いTシ
ある日のニューヨーク3
イングランドの人たちと1週間毎日話していたので、
なんだか頭で考える英語のアクセントが、イングランドっぽくなっている。
という事に彼らと別れてから気づく。
ちなみに私は時代小説などを読んでいる期間は、
頭で考える言葉が江戸っ子口調である。
日本語訳した英語のファンタジー小説では、
翻訳特有の言語っぽい口調になっている。
村上春樹風のときもあれば、天声人語風の時もある。
とにかく読ん
ある日のニューヨーク2
サムソンとデリラの第四幕目の後半にあらわれたのは、舞台の天井くらいまでそびえたつ、巨大な人間の形をした舞台セットだった。金色に輝くその姿の中から、光やダンサーが垣間見える。圧倒的な存在感に人々は息をのみ、思わず演奏の前に、拍手が鳴り響いた。
Metropolitan Opera, Samson et Dalila, Oct 18