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外から見たニッポンの小話

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#海外生活

おむすびのお話。

90年代後半から海外で暮らす私は、 当然、空港は何度も行っている。 けれど実は、空港内でのレストランで食事したことは一度もありません。 羽田空港なんかすごくキレイになって、 搭乗客でなくても、デートスポットになるほど飲食店やお店が充実していますよね。 もちろん、魅力的なレストランの存在は知っております。 なぜレストランを利用しないのかというと、 出発の際に、うちの母が必ずおむすびを持たせてくれるのです。 日本に到着した時は、一刻も早く家に帰りたいので、まず空港

日本人にあるあるな「みんな」意識

7月14日の革命記念日を境に、フランスは一気にバカンスモードになります。 うちは中庭があるのですが、ご近所さんの窓を見ていると、 あ、バカンスに行ったんだな、というのが分かります。 パリで唯一、静かな時期。 私はこれが好きなんですね。 バカンス行きなよ、と言われますが、ひと気がなくガラガラのパリは、なんだか特別なんですよ。まあ最も、観光地に行ったら普段より人混みは溢れているんでしょうけど。スーパーのレジがスムーズだったり、色々と良いんですよね。 まあ、そんな話はさ

日本にたくさんある光景は素晴らしい産物。ありがとうをもっと言おう!

なんだかちょっと説教くさく感じてしまうかも知れませんが、 日本はスゴイよ、というお話です。 日本に一時帰国した際に必ず「することリスト」に入れているのは、 コンビニに行くこと、と ドラッグストアに行くこと。 一大イベントですよ! 日本人男性が、日本に着いたらまず吉野家の牛丼を食べる、と言ってるのと、同じです。 アジア以外の国に旅行したら分かると思いますが、 24時間営業のお店って、本当にないんですよ。 存在したとして、あんなに明るくクリーンな店内で、並んでい

風情があるということ

7月4日は、アメリカにとって一番大きな国民の祝日です。 7月14日は、フランスの革命記念日で、こちらも一年の中で最も重要な祝日となっています。 どちらの祝日でも、大きな花火が上がります。 人々は皆フィーバーして、 「Fo〜!」と叫びながら、その晩を楽しみます。 私は、どちらの花火も見たことがあって、まあ、住んでいるからなんだけど、一緒になってお祭りムードで騒いだりもしました。 よく、日本の花火の技術は素晴らしく、海外で花火を見るとなんだか色彩に欠けるし、華やかさも

日本人は、本当に欧米人に比べて主張しない国民なのかー犬猫にたとえてみる

よく、欧米人ははっきり主張するとか、海外で意見を言わないと脳内に何もないと思われて、不可解な人と思われる、とか聞きませんか。 一方で、日本人は意見があっても言わないし、感情も露わにしない、と。無言の圧力とでも言いますか。同調圧力とも言いましょうか。空気読めよ、って感じですよね。 北米とフランスに計20年以上暮らした私の見解としては、欧米/欧州人が日本人より主張するとか意見をはっきり持っているというより、単純に双方の「表現の仕方」が違うだけなんじゃないかなと思うようになりま