他人と比べちゃう自分を許してあげて
「他人と比較しちゃ駄目」とか
「過去の自分と比較しなさい」って
よく聞くようになった。
けど、どんなに意識していても、
比べちゃうことは誰にでもある。
自分は人と比較しちゃう。
人の不幸を願っちゃう。
自分が好きになれない。
自分はなんで駄目なんだ。
だけど、
そうやって、他人と比較しちゃう自分を
嫌いになんてならないで。
他人と比較するのは自然なこと。
生まれてから死ぬまで
人は社会のなかで生きていかなきゃいけない。
人間同士支え合って、
コミュニケーションをとって生きていく。
それなのに他人と比較しちゃいけないなんて
難しくて当たり前。
あの人の方がすごいな、
頑張ってるな、
かっこいいな。
人間はそうやって比較しちゃう生き物。
「他人と自分を比較したってどうしようもないよ」
「他人と自分は違うんだから」
たしかにそう。
だけど、
人と比較するから成長できるし、
感情が動くし、
深く関わり合えて、
理解し合える。
比較してきたから今の自分がある。
今の自分を作ってるのは、
みんなのおかげ。
今の自分の性格や、考え方、生き方は
今まで関わってきた全ての人から学んだもので、
人生の中で出会ってきた、
全ての大切な人たちがくれたもの。
大切なのは、比較しないことなんかじゃない。
他人と比較なんてしない人が「素敵な人」?
そうじゃない。
たくさん、たくさん、たくさん比較して、
違いを認められること。
受け入れられること。
その違いを美しいと思える人が
きっと「素敵な人」
人と比較しないようにしても、
無意識に比較しちゃって。
そんなのしょうがないことなのに。
「あぁやっぱり自分は人と比較することをやめられないんだ」
「やっぱり自分はダメだな」って思っちゃう
そういう人たちに伝えたい。
ダメなんかじゃないよ。
人と違っても、普通じゃなくても、
駄目じゃない。
絶対駄目じゃない。
大丈夫、みんな比較しちゃうし、
比較していいの。
自分はダメだなって自己嫌悪に陥れてるのは
「他人と比較しちゃ駄目」っていう考え方、
それ自体なのかもしれない。
どうか、
他人と比べちゃう自分を責めないであげて。
許してあげてほしい。
たくさん比較して。
私と他人との比較だけじゃなくて、
他人と他人の比較も大切。
客観的に見ると、きっともっと、
個性や価値観の違いを美しいと思える。
人より格好悪いかもしれない。
出来てないところもあるかもしれない。
それで落ち込むこともきっとある。
逆に、優越感に浸って、
あの人はなんでこんなこともできないんだろう
なんて思うこともある。
そんなことを思いながらでもいい。
そうして比較していけば、
いつかそんな違いも受け入れられるようになる。
比較することをやめないで。
比較して、たくさん比較して。
そうしたら、
少しずつ違いを認められるようになって、
人をもっと尊敬できるようになって、
どんな人からも何かを学べる人になって、
どんな人にもいいところを見つけられる、
素敵な人になれるはず。