通勤訓練日誌特別編〜産業医面談
ツイッターのTLを騒がせた産業医面談が無事終了しました
20分程度のさくっとした面談。概要だけ記します。
<前提>
産業医面談は今回の休職で2回目。1回目は休み始めたタイミングでスカイプで面談。体調、精神面ともに最悪の時に面談だったため、内容は覚えていません。
<概要>
先方から質問があり、応答していく感じ。
聞かれたのは
・前回から今に至る体調の変化
・休職の原因は自分ではなんだと思うか
・休職の原因は、対処可能なものか、可能だとしてどのように対処していくか
・薬は飲んでいるか
・残業規制はどうするか(相談ベース)
・何か聞きたいことはないか
<感想>
総じて機械的な印象は受けたものの、そこも含め産業医のカラーだと思う。機械的だけど、無機質ではなく、ちゃんと患者を知ろうとする姿勢や私の言うことについて理解をしようとする姿勢があった。たった2回しか会っていないのだし、全てを理解してもらうことは不可能だと思うけれど、総じてズレのない会話だったのでストレスはなかった。
質問されたことを羅列した(おそらく会社側に報告するフォーマットが一応ある)ものの、実際のところは最初の質問と薬に関する質問以外は会話の流れで聞かれたため、そこまで詰問ちっくではなかった。
<今後の流れについて>
このあとは会社の人事担当、産業医、上司が会議していつから、とかどのポジションで、とかどんなふうに、とかが決まる模様。ポジションやいつから、というのはほぼほぼ確定だが、 どんな、というのは結構難しい。一律時間で(例えば5時間とか残業一切禁止とか)切ってしまうという手もあるが、こと日本企業ではそれも無用な軋轢や(よくない方の)気遣い、気づかれをしてしまう可能性もあり、難しいところ。
いったんは量でコントロールする形になりそう。
<教訓>
主治医の意図と発言はしっかり覚えておくこと。
産業医に伝えるときに役に立つ。主治医の判断を伝えることで、産業医はそれを元に判断するので、そこがあやふや、理解が及んでいないと最終判断に大きな齟齬が生じかねない。
今回だと、質問事項には書いていないが「病状が安定してから2、3ヶ月って結構長いですよね」という話もあった。
これは、不眠症が回復して、1ヶ月間再発しなかった場合に、そこから2ヶ月ほど安静にして、復帰、という主治医のプロセスを指している。
病状が回復してからのべ3ヶ月休ませるわけだから、産業医はともかく会社側としては「元気になったのになんでそんなに長く休んでたの?」となる。
主治医は下記のように経過を判断していた。
0;通常の状態でない(不眠、食欲不振など)
1;一見通常の状態である(0の状態の症状は出ていない)
2;1の状態まで回復して、そこから一定期間0に戻らずに生活できている
3;2の状態が継続したのち、さらに体力、気力を回復させふたたび0の症状が出そうな状況をうまくマネジメントできる余裕がある。
ここで難しいのは、0の症状が収まった時点で復帰判断をしてしまう医者もいるということである。俗に言う、「働ける状態」と「主治医の復帰可能診断基準」が違うという問題はここから発生する。
1、2はいずれも復帰判断が出やすいタイミングだが、根本的に休職に至った理由や背景を客観視し、自分のメンタルモデルを理解、変容ないしうまくストレスを逃すことができる対応力まで身につけなければ、同じ状況に陥った時に対処できず0に逆戻りしてしまうことが多い。無論、1、2でも元気に戻れる人もいるものの、多くは再休職の憂き目にあってしまう。実際、日本における再休職率は50%を超えている。
主治医はあくまで医療従事者ではあるものの、職場や労働にまつわるストレスに関して全てを知っているわけではない。自身の体験と、書籍等から得る知識の延長に過ぎない。そこをしっかり分別するために産業医という存在がいるわけなのだが、結局主治医の判断が最優先となることも多いため、結果このように医者が戻れると言っているのに、また休んでしまうということになる。
再休職は本人にとっても辛いし、周りからの信用も落ちてしまうことは否めない。感情的にはともかく、ビジネスにおいて不確実性の高い人材は重宝されづらい。
主治医の復帰判断はどのレベルなのか、自分なりに説明できる必要があるというのはそう言うわけだ。
明日以降も通勤訓練は継続予定なので、当面はその内容を書いていくつもり。
ではでは。