kurimi

くりの妖精🌰

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最近の記事

何気ないdisと愛のことば

「徳島、自然はきれいだけどなんもない」 と半笑いで言ってきた。 ゆめタウンくらいしか行くとこないからさ〜って言いながら、でもホームなんで、何を言っても受け止めてくれると思ってるこの感じ。 それってdisだよと友達に言われてハッとした。 やっちまってるー!!と思った。   昔からやさしい子と言われてきた半生。 やさしい世界で生きたいと思い、やさしい言葉を使おうと意識してきたつもりだったけど。 これまでを思い返してみた。 「このお腹酷くない?おしりがつくれるよ」 腹肉を集め

    • ものを捨てること、満ちてゆくもの。

      夫が、元カノからもらったぬいぐるみを捨てた。   捨てるように仕向けた、が正しいのだけど、かつて付き合いたてだった彼の部屋にはピンクのイルカが無造作に転がっていた。 たたみのThe昭和なワンルームでそれは異彩を放っており、これなに?と聞くと、前に付き合ってた彼女がデートでプレゼントしてくれたと言う。   あっそう。 いやさ、思い出は大切に取っておいたらいいと思うけど、いやさ、そこら辺に転がしとくのはどういう心境?なんなん? 遊びに行くたび、床でひっくり返ったままの蛍光

      • 見上げる空の高さを

        最近、上向きの人生を送っている。   なんの話かってバドミントンのことなのだけど、この間スーパーで買い出し中に無性にやりたくなって、100円ショップを巡りラケットとシャトルを入手した。 雨の日以外は毎日、仕事帰りの夫を誘って、誰もいない近所の公園でプラスチックの羽を全力追いかける。   下手っぴだから、ファールボールみたいに遠くへ飛んでいく。 何も考えず、空を見上げ、ただ走る。叫ぶ。 それが、めちゃくちゃ楽しい。    しばらく鬱が悪化して、ベッドに転がる日々が続い

        • 肉まんを買って帰ろう

          「負けた」と思う日がある。 日々粛々と、丁寧に暮らしているつもりでもそれはある。 泣いて叫んで暴れて、そんなどうしようもない時間がある。 自分を傷つけてしまう。 情けないけれどある。 泣き腫らした顔で、記憶も曖昧なままノートを開くと 「今を感じ続ける希望」 と書いてあった。 病院の帰り道、ものすごい夕陽を見た。 金色の光が真っ直ぐこの目に射し込んで、眩しさも忘れて見入ってしまった。 光はある。 ちゃんとある。 何度忘れても、何度でも思い出す。 鼻水を拭いて、コンビ

          きみのいのちは風に乗って

          夫が大切に育てているトマトの苗を、根っこから引きちぎってしまった。 よく眠れた日曜朝の11時だった。 寝起きのテンションで「元気よくいこうぜ」と、猫背気味の茎をちょいと持ち上げたら、そのままプチッと抜けてしまった。 うそだろ? そんなことってある??(3歳くらいで学ぶやつ) 人間暮らしも中堅にさしかかってきたこの頃、自分の愚かさにがく然とした。 「小学生の頃、通学路にトマト売りのおじさんがいてさ。親に強請るとそれだけはいつも買ってくれたんだ」 いつの間にかいなく

          きみのいのちは風に乗って

          たった一度のセックスに「余命半年」をかけた話〜夢を叶えるバナナ〜

          「余命半年って言われたから、好きなことだけすることにした」 きっかけは、ご近所さんの言葉だった。   余命宣告されてからは嫌なことを全部やめて、病院もやめて、何でも好きにするようにした。 そうしていたら不思議なことに病気が治ってしまったという。   「どうでもいいことに使う時間はないし、これから何をするか未来のことを話していたい」 力強い目で、彼はそう言った。       当時、何にもやる気が持てず、生きがいってなんだろうと思いながら自宅警備を極めて暮らしていた私

          たった一度のセックスに「余命半年」をかけた話〜夢を叶えるバナナ〜

          【家活保存版】寝神のリラックスルーティン💤

          堂々とのんびりゴロゴロしよう!と決めて、ひと月が経った。 気づけば #StayHome が世界に広まり、「私は家にいます」と高らかに宣言する時代の流れ。 「おーけーおーけー、自宅警備のみんな今こそ寝神(ネガ)ってこうぜ」と、元引きこもりは内心張り切り、仲間が増えることを嬉しく思っていた。 📝寝神(NEGAMI)とは…?? 心の赴くままゆっくりのんびりしている状態 また、自ら率先してごろごろすることにより世界に余裕を生む存在 ごろごろするだけの神聖なお仕事〜寝神ぼしゅ

          【家活保存版】寝神のリラックスルーティン💤

          トイレットペーパードライバー

          花粉症の季節、これからデートな雰囲気のつや髪かわいい女の子が「ぶぇぇぇぇくしょん!!!!!」と近所のおっさんみたいなクシャミをするのを見た。済まし顔で鼻をすすってた。胸きゅん。 「ギャップ萌え」っていつから言い出したんだろうか。 こんなかわいい子の中にもおっさんがいるぞ!!!な瞬間に出会うと私は嬉しくてたまらない。ニヤニヤが止まらない。ちょっと変態かもしれない。 色んな意味で、クシャミひとつにドキッとしてしまう今がある。 2月のはじめ、四国に降り立った。 千葉から車

          トイレットペーパードライバー

          無気力が世界を照らすとき

          「何もしない」 この言葉に、あなたはなにをイメージするだろう? 私は人生の7割くらい、ごろごろして生きてきた。 基本姿勢は体を横にするスタイル、ユニフォームは体を締めつけないパジャマとあったか部屋着。 睡眠時間は8~13時間くらいで、昼寝もいとわない。 時折あまりにも動かなさすぎて静止画かな?と自分で疑うほど、それはもうごろごろどころか、ごろ×100。 昨年まで一緒に住んでいた友人達は、リビングに転がる私が動き出すと「出かけるの!?すごい!!」、キッチンで浴槽の追

          無気力が世界を照らすとき

          ごろごろするだけの神聖なお仕事〜寝神ぼしゅう中〜

          「動かない」という圧倒的な才能がある。 布団にころがる幸せを噛みしめ、噛みしめすぎて一日の睡眠時間は10時間。 健康のために納豆を食べ、思い出したように起き上がりスクワットは5回で挫折。半身浴にハマった最近の生息地は布団か浴室。 どうしてこんなに動かずにいられるのか自分でも不思議なのだけど。 自宅にいるときはもちろん、家がなかった放浪中でさえ泊めてもらったお家から2週間一歩も外に出ずに過ごしていた。 毎朝、スーツ姿のお兄さんが自転車で出かけていく。 頑張ってるなぁか

          ごろごろするだけの神聖なお仕事〜寝神ぼしゅう中〜