シェア
あい
2021年7月8日 16:46
「水を縫う」で有名な寺地はるなさんの作品。寺地さんの作品は、現実と物語の境界線が曖昧で、だからこそ心だけが少し旅に出ているような感覚になる。自分の生活からすっと抜けて、気付いたら物語の世界へ運んでくれる。強烈な感動や面白さで読み終わった後にもぬけの殻になってしまうような作品も魅力的だけど、生活の一部になってくれるような本は、あったかい紅茶を飲んでいる時のような安心感がある。物語の舞台で