【史跡/仏閣巡り】寺部城城門が移築された小松山 誓願寺(愛知県安城市)
はじめに
7月下旬に「安城城址(ねこづくし展)」に行った際、「近くに心惹かれる神社仏閣はないかーー」と探した。
すると、先祖・重辰の父 重則が居を構えた(とされる)姫小川(現・愛知県安城市姫小川町周辺か)に誓願寺という寺院を見つけた。しかも、山門はGoogleレビューで「(豊田市)寺部城から移築されたーー」とある。
「これは是非訪れなくてはいけない」と汗を拭きつつ7月下旬、また、本当に寺部城の城門か否かを確認した上で先日に再度訪れた。
「真宗大谷派 小松山 誓願寺」に訪れた記録を写真と共に振り返りたい。
今回の訪問先
誓願寺の場所を以下のとおりにお示しする。
更にズームアップした画像が以下のとおり。
誓願寺
仏閣の外塀が美しい。
山門から本堂を望む。
本堂。
御由緒。
随分と歴史がある仏閣のようだ。
写真に戻ることにする。
江戸時代に大名になられた内藤氏のお墓
私は歴史への造詣が深くないため、何も語れない。寧ろ、説明板はもちろんのこと、丁寧に調べられた方の書き物などの方がわかりやすいと思う。
そのため、多くは語らず、ここも写真のみとする。
本堂に向かって左に墓碑があり。
寺部城から移築された山門
大変に申し訳ない話にはなるが、今回、誓願寺を訪れた理由は「山門が寺部城から移築されたものである」というGoogleレビューなどを見たからだ。
安城市役所 文化振興課様に問合せ、(豊田市の)寺部城から移築された山門なのか否かなどをお聞きした。現・西尾市にも寺部城があったためだ。
ネットに転がっている情報は玉石混交だ。
問合せの結果、誓願寺の山門は豊田市にあった寺部城の山門だそうだ。
室町時代後期、鈴木氏の所領だった際の寺部城は言う迄もなく焼き払われている。
その点も含めて色々とお聞きしたのだが、「明治2年に寺部城(陣屋)の堀が埋め立てられ、その後の移築年度や移築された経緯/理由は明らかになっていない」と。
ただ、山門の建築様式から見て、江戸時代中期以降に建築された山門と見ることが妥当ではないかーー、と。
従って、渡邊守綱公が領主になって以降、渡邊家が治めた寺部城の山門ではないだろうか。※正面の城門なのか、その点も判明していないようだ
私達一族の先祖が寺部城の戦いに関連しているか否かも資料がないため分からない。だが、現・安城市に住み、室町時代後期に岡崎に移住。
数百年後に何の因果か昔に住した地域に戦ったかもしれない場所の城門/山門(※後世建築)が移築される。
歴史ロマンというよりも、何の因果かーーと思う。
城郭寺院として
城郭寺院と聞くと三河一向一揆の中心となった本證寺(安城市)が真っ先に頭に浮かぶ。
誓願寺もどの時代から城郭寺院になったのか不明だが、土塁の痕跡がーーとあるので、「立ち入り禁止」の札が出ていないことを確認し拝見させていただいた。
本堂の裏手に土塁の痕跡か。
私有地に面しているため、所有者の方の意思(立ち入り禁止札)を尊重して参拝したい。
まとめ
本来は7月下旬に参拝し、写真も撮っていた誓願寺。
ただ、どこが寺部城の山門にあたるのか判らず、また、お寺さんor安城市役所に確認する機会を失していた。
このアカウントでは基本的に先祖に関することを追っている。
しかし、多くは500年近く前の先祖だ。関連する場所などが多く出てくるし、ひとつ訪れれば、また関連する神社仏閣/史跡などが見つかる。
資料や一族としての資料が燃えてなくなってしまったことが本当に口惜しい。
だが、一つひとつ失ったピースを集める作業も辛いことが多い反面、人生や考え方がより豊かになっていることもまた事実だ。
さて、もうすぐ残暑も終わりが見えてきた。
次は何を探そうか。
謝辞
誓願寺への寺部城山門移築の件につきアポも取らず、また、いきなりの架電にもかかわらず、適切なご案内をくださった安城市観光協会様。また、分かりやすく、丁寧なご説明をくださった安城市役所文化振興課様。この場を借りて厚くお礼申し上げます。
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【参考/引用元】
安城市役所HP https://www.city.anjo.aichi.jp/
安城市観光協会 https://kanko.anjo-tanabata.jp/
安城市生涯学習まちづくり企画 http://kikakubito.net/
西尾市観光協会 https://nishiokanko.com/
Googleレビュー、Googleマップ
『安城市史 通史編 原始・古代・中世1』
【画像出典元】
Googleマップ