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詩、ポエム

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詩、ポエムまとめ
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#ポエム

大切なこと(詩、ポエム)

大切なことは人それぞれ 人が大切な人もいれば 物が大切な人もいれば 心が大切な人もいれば 全てが大切な人もいる 大切を見つけることは難しい 傷つけて、失ってしまって、それから気付くことだってある 心無い言葉で人を傷付けて 感情に任せて攻撃して人を傷付けて 無意識的な行動で人を傷付けて それは誰かに対してもそうだけど 一番忘れてはいけないのは 自分という人であること 自分自身に 呪いのように 心無い言葉を投げかけて 自分の体を痛めつけて 大丈夫

もしも(詩、ポエム)

もしも なんて話はあんまり好きじゃない かといって嫌いでもない それに、考えないわけでもない もしも あの時に戻れたら もしも あの時に言葉を選んでいたら もしも もうちょっと大人だったら 後悔することはたくさんあって でもどうすることもできない現実もわかっていて だからもしもを口にして、楽になりたいと思ってしまう その後悔すら、今の自分の一部だということを忘れて だからもしもはあんまり好きじゃない ちゃんと後悔した自分を残したいから いや、残

理解してほしいとは言わないけれど(詩、ポエム)

理解してほしいとは言わないけれど そういう人間がいることを忘れないでとは言いたい 誰しもが不安を抱えていて 誰しもが正解を探していて 誰しもが幸せを求めていて なんてことも言わないけれど マイナスなことばかり考えている人間がいることを忘れないでとは言いたい 生きていたくない 何もしたくない 誰ともかかわりたくない そんな人間が、勇気を出していることを忘れないでとは言いたい それが当たり前だとか それが普通だとか それが異常だとか そんなことをいう権

白(詩、ポエム)

真っ白 それは全てがなくなったからなのか 全てが揃ってしまったからなのか 全てを受け入れられなくなってしまったからなのか 全てを諦めてしまったからなのか それすらもはっきりとしない真っ白 熱に浮かされている 時々、あることだ ただ、違う いつもと違う この時に、この熱を受けるのは、良くなかった 巡る 巡る とめどなく 巡る 止まらない 止められない 抑えられない衝動に動かされる それも良くない方に 保て、自分を 自我を 冷静に そう

欠け(詩、ポエム)

人は欠けている その欠けた部分を埋めるように、人は人とかかわりを持つ ぴったりはまることもあれば、ズレて軋轢を生むこともある 何処にも、全てが満たされた人はいないし、もしいたとするならば、それは人ではなく、神に近いものだとすら思えてしまうだろう 欠けているならば、補えばいい 他の人からだろうと、自らの力だろうと 埋めるモノ、埋める人、埋める何かを見つけてはめ込めば、安定する たったそれだけの話だと、そう思うだろう だれしもそうできれば、きっと人同士が争うことだ

雪(詩、ポエム)

真っ白な地面 真っ白な空 真っ白な吐息 いつもなら、それぞれの色を持つ世界が、一色に染まる 寒くてかじかんだ手をこすり合わせ、そこに温かい息を吹きかける すぐに冷えてしまうけれど、一時は、温まる手をじっと見つめる いつもは赤く、血が表面に浮かんで見える手も、今日ばっかりは真っ白で、まるで人形のようだ 足を踏み出せば、ざくり、ざくりと、細かな粒を押しのけ、押しつぶしながら音が鳴る さらに一歩踏み出せば、またざくりと音がし、先程の足跡を置いてけぼりにさせる 動か

生きていても仕方ないという自分へ(詩、ポエム)

生きていても仕方ないという自分へ 何の役に立っているかもわからず、ただ生きている自分へ 何の幸せも感じず、ただ生きている自分へ 死ぬ勇気がないからと、ただ生きている自分へ 何も悪くはないよ そう思うことは善ではないかもしれないけど、悪であることもないよ 誰もわかってはくれないし、誰も見てはくれないけれど、そういうものだよ 悩んだって、どうしようもないことなんだよ 一回、深呼吸して、目を瞑って、胸に手を当ててごらん 君は、今生きているんだよ たくさん悩んで、

拝啓(詩、ポエム)

拝啓 お元気でいらっしゃいますか? こちらは以前よりも元気に過ごしております あれからどのくらいの年月が過ぎたか、あなたはもう考えることはないでしょうが、私はまだぼんやりと、考えることがございます 未練がましいとか、女々しいとか、言われることもありますし、自覚してもおりますが、それだけあなたから受け取ったものは、私の中に未だに残り続けているのです もう、顔も、声も、思い出も、全てが薄くなり、かすかに思い出せるのはあなたとの関係性だけでございます おかしな話ですね

後悔(詩、ポエム)

後悔先に立たず 過ぎ去ったことを後から悔やんでも、どうしようもない 当たり前のこと 分かりきっていること だから忘れてしまえばいいこと そんな簡単なことすらできない僕は、苦しまなければいけないこと あの時ああしていれば、なんてIFの世界を思ったところで、何も変わりはしないし、何も進めはしない 頭の中や、物語の中で、都合の良い展開を並べたところで、あの時の自分も、あの時のあの人も、あの時の思いでも、何も変わらない 前を向いて、過去なんて寝たら忘れて、そんな能力が

大人(詩、ポエム)

心の赴くままに吐き出して 自分や周りのことなんてお構いなしに傷つけて そんな子供じみたことはもうできない大人になっていた 正しいことだとは、誰もが思う事だろう じゃあこの汚い言葉と、汚い心は、何処に捨てたらいいんだろうか 大人な僕の、子供の心は、誰にも打ち明けられないまま時間が経ち、気が付けば、喉元まで迫ってきている 吐き出したい 吐いて楽になりたい そんな子供のわがままみたいな思いすらも飲み込んで、口を押さえて生きていくことが大人なのだろうか 何も言えず、

指折り(詩、ポエム)

1,2,3,4,5 指折り数えるのは、一人で過ごす日々の数 6,7,8,9,10 指折り数えるのは、自分の欠点の数 11,12,13,14,15 指折り数えるのは、今まであった不幸の数 16,17,18,19,20 指折り数えるのは、死にたいと願った数 死にたいと願いながら、過去の不幸に囚われて、自分の嫌いなところを直すこともせず、一人で過ごして、生きている 大切なことは、数えられなくなっていて、失ったものばかり、数え続けている 減りもしない過去を悔やんで

駄々っ子(詩、ポエム)

駄々をこねて、人を困らせて、それで許されるのは、小さな子供まで あれ買って、これ買って、あれほしい、これほしい 時にはうまくいくかもしれないし、怒られて終わるだけかもしれない それでも、自分の欲を素直に伝えられる子供が、羨ましい 欲はある 三大欲求が分かりやすい 食べたい、寝たい、エッチなことがしたい バカのように聞こえるが、決してバカではない 真面目な話、これらすらなくなった時、人は人をやめるのだとすら思う もちろん、これ以外にも欲はたくさんある 上げた

「おめでとう」「ありがとう」(詩、ポエム)

「おめでとう」の言葉を発する度、心が苦しくなる時がある おめでたいこと、幸せなこと、良いことに対しての言葉だから、こんな風に痛くなるのはおかしいし、間違っている だから「おめでとう」と、笑って伝える もちろん、ただ発しているだけではない 祝いたい気持ちだってあるし、少なくとも、本当に良かった、幸せなんだなと、感じる心だってある だけど、やっぱり片隅に、この変わった心もあることは確かなんだ 羨ましいのかと問われれば、そうなのかもしれない 幸せになんてなれないと、幸

海(詩、ポエム)

目を閉じて、深呼吸して、息を止める 一歩前に踏み出し、落ちていく しばらくして目をあければ、青色の世界の中に自分がいるかのように錯覚する ゴツゴツと、厳しさを教えるように佇む岩 サラサラと、流れに逆らわず、優雅に揺れる砂 キラキラと、まるで宝石のようにきらめくサンゴ ワチャワチャと、楽しそうにおしゃべりする魚たち まるでそれらの仲間になったように、綺麗な世界の住人になったように、その世界を見回す それらと違う事といえば、ここにずっといられないことだけだ ブク