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六月になったのでうどんについて書きます

 みなさんお久しぶりです。先月は全くと言っていいほど活動出来ていませんでしたが、今月からまたぼちぼち書いていければいいなと思っています。

 先月は無駄無駄無駄とジョジョのディオみたいに無駄口を叩きたくなるぐらい忙しかったのですが、そんな日々をどうにか乗り越せたのはやはりうどんのおかげでした。ああ、毎日の残業の後はなまるうどんで食べるうどんに私は何度救われたでしょうか。今私がこうして生きているのはうどんのおかげです。

 たかがうどんと皆さんは鼻で笑うでしょうが、されどうどんなのです。本当に美味しいうどんは食の充実感を味合わせるだけでなく、命そのものを救います。それだけでなく美容と健康にもとんでもない効果があるのです。

 さてその本当に美味しいうどんとはどういうものなのか。それを私が今からお教えします。

 まずはなまるうどんでかけうどんを注文して下さい。次にトレーに乗っあかけうどんを持ってまっすぐ薬味コーナーへと向かいます。その薬味コーナーには美味しいうどんの三種の神器である天かす生姜醤油が置かれています。このうどんの三種の神器とはうどんが日本に渡来した時から薬味としてずっと使われてきてこれがなかったらうどんは今に残らなかっただろうとさえ言われているものです。

 その三種の神器からまずは天かすです。天かすをどんぶりに富士の山のように高くかけましょう。天かすが富士の山のように盛られたうどんは見事な絶景を見せます。これを見るだけで誰もがうどんを注文してよかったと思うでしょう。かの空海も唐にいたころこのうどんに盛られた天かすを見て我が国を思い出して涙したといいます。

 次に生姜です。生姜は琥珀にも翡翠にも例えられるその色彩でうどんに彩りと瑞々しさを与えます。生姜は大匙一杯。宝玉ぐらい掬ってそのままうどんに落としましょう。紫式部や清少納言はうどんを食べるときlこの生姜を宝石代わりに愛でていたそうです。

 最後に醤油です。醤油は百薬の長と呼ばれ、五回まわしで食べ物にかけると長寿に恵まれるという言い伝えのあるものです。中国の逸話に末期の病で苦しんでいた若者は突然枕元に現れた仙人から顔に五回まわしで醤油をかけられて病が治り百まで生きたという話があります。その若者は一生醤油に匂いが取れず、ついに結婚できなかったとのことですが、醤油はそれほどの薬味で、かつうどんに欠かせないものなのです。それを故事に従って五回まわしでかけます。

 こうして天かすと生姜と醤油をかけたうどん。名付けて天かす生姜醤油全部入りうどんですが、しかしなんと美味しいのでしょうか。こんなもの食べていたら命が伸びるどころか、命がマリオ無限アップのように増えて、まさに命がいくつあっても足りないどころか、命がありすぎて使いようがないという状態になってしまいます。私も食べている最中に体中の穴から無数の命が生まれてきて食べ終わった頃には店中に生まれたての命が溢れてしまい、店員さんにその汚い命さっさと手で片付けろと怒られてしまいました。

 食べるだけで無限に命が増える、キャビアよりもフォアグラよりもフカヒレよりもツバメの巣よりも美味しい奇跡の料理天かす生姜醤油全部入りうどん。こんな美味しい料理は世界中探してもありません。さぁ、あなたも天かす生姜醤油全部入りうどんを食べましょう。今なら千円以下で余裕で食べられます。ひょっとしたら今だけかもしれません。なぜなら目ざとい外国人がこのうどんの美味しさに目覚めて一斉に食いつくかもしれないのです。しかも今日本は絶賛円安中です。もう下がり切って国家自体が沈没するかのような下がりようです。日本が沈没する前に食べないと悔やんでも悔やみきれない。そんな状態になってしまうかもしれません。もう時間はありません。一刻も早くこの世界最高の料理天かす生姜醤油全部入りうどんを食べましょう!

 今回はここまで。じゃあまた来月。ちゃお!


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